憧れの声優・アーティストの日常をもっと知りたい、ふだんどういう生活をしているのか興味がある、と思ったことはないだろうか。そういったユーザーの声に応えるサービスがある。それが「チョクメ!」だ。
「チョクメ!」は「声優・アーティスト本人から直<チョク>にメールが届くサービス」。気になる声優・アーティストの「チョクメ!」に登録するだけで、不定期でメールが届くシステムとなっており、さらに、気になるメールには返信することで声優・アーティストへダイレクトに声を届けることもできる。
そして、「チョクメ!」はメールの世界を飛び出し、webラジオ「チョクラジ!」の配信も行っている。今回は「チョクラジ!」のパーソナリティを務める声優の桐谷蝶々と平山笑美にインタビューを実施。公私共に仲が良いことで知られるふたりに「チョクメ!「チョクラジ!」だけではなく、プライベートな部分についてもじっくりと迫った。
▼気付いたら仲良しに
――おふたりの仲の良さは有名ですけど、付き合いもかなり長いですよね。もともと事務所が一緒で。
桐谷 そうなんです。養成所のころから一緒なんですよ。
平山 蝶々の方が少し先輩なんです。
――「チョクラジ!」第1回でお互いの第一印象について語っていましたね。桐谷さんから見た平山さんは「真面目」、平山さんから見た桐谷さんは「イケイケの姉ちゃん」と。
桐谷 そのラジオのあとに「チョクメ!」で「僕も桐谷さんはイケイケかと思っていました」という返信が何件かきまして……。
平山 私の方にもきたよ(笑)。「桐谷さんってイケイケに見えますよね」って。
桐谷 イケイケじゃないー(笑)。
――その第一印象が変わった瞬間は覚えています? ふたりとも「実際は間抜けだった」と言っていましたが。
平山 私は蝶々と出会ってから、だいぶ長い間イケイケだと思っていたんですよ。それこそ養成所時代に仲のいいメンバーで温泉に行ったことがあって、先にお風呂から出た人たちと、「桐谷先輩ってすごい美人だし、めっちゃ憧れているんです」と話していたんです。そうしたら周りが「えぇ……?」みたいなリアクションで、「あいつは風呂場で裸で走り回るようなやつだよ」って。
桐谷 走ってない!(笑)。
平山 そのときはたしかに走ってなかったんですけど。
――そのときは……?
平山 でも、よくよく観察してみたら、たしかにな、みたいな。それがきっかけですね。
桐谷 あ~……。ほ~~~。
――桐谷先輩、いかがですか?
桐谷 ん~。でも、方向性的には合っています。
――合ってるんだ。
桐谷 その日はたしか、みんなで運動会をしようって、鬼ごっことかドッジボールをやりにお台場に集まった日だよね。
平山 あ、そうだ!
桐谷 みんなでずっと遊んで、疲れたから大江戸温泉に行こうって。
平山 思い出した! みんな動きやすい格好で来ようってなったんですよ。そうしたら、ふつうはジャージとかを着てくるじゃないですか。蝶々はひとりだけゴルフウェアで来たんですよ(笑)。
桐谷 家にジャージがなくて、ゴルフウェアしかなかったんです。一番動きやすいのはこれかなーって思ったら、ものすごく場違いでした。
平山 思い返してみればその瞬間ですね。
――素晴らしいエピソードじゃないですか。桐谷さんは?
桐谷 まず、私の中での笑美ちゃんは歌がうまいというイメージ。あとは器用で、いつも元気よくて、活発で……いまとそんなに変わってないですね。でも、だんだん大人になるにつれて、この子はちょっとアホなんだな……ってのがあらわになってきましたけど。
平山 うそでしょ!?(笑)。
――日常的にってことですか?
桐谷 ふたりのときはそんなに感じないんですけど、4人くらいで居ると、急に笑美ちゃんがわけのわからないことを言う瞬間があって、そこで誰かが突っ込むんですよ。最近気付いたんですけど、もしかしたら、ふたりきりのときはスルーしているから気付いてないのかなって。
平山 あー、そうかも。お互いにね。話を聞いてないのかも。私が話しているときに、スマホをいじりながら「んー」とか言うときあるもんね。飽きられたんだろうなーって。
桐谷 飽きてないよー。
平山 スマホをいじりだしたときは話を聞いてないんです。
桐谷 聞いてますー!
平山 ほんとにー?
――突っ込まれるようなことって、どんなことを?
桐谷 それがですね、記憶に無いんですよ(笑)。いつもスルーしているので、覚えていないんです。
――なんと……。先輩後輩だったおふたりがいまみたいに仲良くなったのはいつごろなんでしょう。
桐谷 うーん、気が付いたら仲良くなっていましたね。
平山 一緒の作品でお仕事をすることが多かったしね。ほんとに気が付いたらです。
▼ハマッているのは脱出ゲーム
――Twitterや「チョクメ!」を見ていても、桐谷さんと平山さんはよく遊んでいるという印象です。脱出ゲームやボードゲームなどをよくやられていますよね。
桐谷 脱出ゲームは数年前からよく行っていたんですけど、昨年の12月からまた再燃してめちゃくちゃ行っています。
――桐谷さんと脱出ゲームといえば、もともとはお仕事がきっかけだったんしょうか。
桐谷 はい。『リアル脱出ゲームTV』という番組のナレーションをさせていただいて、それがご縁で遊びに行って、ですね。
――どういった方たちと行かれますか?
桐谷 最近だと、渡部恵子ちゃんや野村香菜子ちゃん、田村奈央ちゃん、小笠原早紀ちゃん、戸田くん(戸田めぐみ)とかが多いですね。あとは末柄里恵ちゃんや駒形友梨ちゃんとか!。
平山 ほぼ『ミリオン』(アイドルマスター ミリオンライブ!)!
桐谷 『ミリオン』メンバーで構成されることが多いですね。脱出ゲームは内容的に5~6人で行ったほうが楽しいんですよ。
――本日の撮影のときにちらっとオバケの脱出ゲーム(「方南町お化け屋敷オバケン」)の話をしましたね。リアルの人間がオバケになって驚かしてくるとか。
桐谷 「オバケン」は、オバケが大丈夫な組で行ったんですよ。あんまりにも「ギャー!」ってなっちゃう子は戦力にならないから~。
平山 きびしい(笑)。「ここで待ってて」みたいになっちゃうからね。
桐谷 笑美ちゃんが意外と怖がってなかったね。
平山 ほんとー? でも、いつも「笑美ちゃんは怖がってないから」みたいな感じで前に押し出されるんだよ。「先に行って」「えー」みたいな流れになったとき、最初に動き出してくれるのが田村奈央ちゃんですね。
桐谷 そうそう。あとは若干、野村香菜子ちゃんがね。
平山 うん。捕まったら一番うるさい(笑)。
――とても想像がつきます(笑)。『ミリオン』は先日5周年を迎えたコンテンツですけど、おふたりがイベントで共演しているイメージって意外とないですね。
平山 同じステージに立ったのは去年がはじめてかな?
桐谷 メンバーが多いから。でも、同じ日に出演しなくても一緒にレッスンすることはあるよね。
平山 4th(THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 4thLIVE TH@NK YOU for SMILE!!)のときだ。
――アドバイスを送り合うことも?
桐谷 ありますねー。ダンスのレッスン中に笑えてなくて「目が死んでるよー」とか。
平山 あったー(笑)。
桐谷 笑美ちゃんは練習で120%を出して踊るので、すごい勢いで乱れていくんです。
平山 滝のような汗をかいて(笑)。蝶々はビジュアルを崩さないで踊れる方法を模索するタイプだから、そこは話し合ったね。
桐谷 「もうちょっと手のふりをこうしたほうがいいよー」みたいなね。やっぱりひとりで練習するより誰かに見てもらったほうがいいですから。
▼お姉ちゃんと妹
――お仕事でもプライベートでも付き合いの深いおふたりですけど、改めて尊敬するところなどを教えていただきたいです。本人の前ではすごく言いにくいと思いますけど。
桐谷 笑美ちゃんはすごい努力家なんですよ。いろいろなことを器用にそつなくこなせるんですけど、めちゃくちゃ練習しているんです。とても尊敬しています。
平山 いいこと言ってくれますね。蝶々はねー。なんだろう。
桐谷 褒めるところないですか?(笑)。
平山 あるある! 蝶々はね、ポジティブ! びっくりするくらい前向きなの。私がしくじっても話を聞いてくれて、「それは仕方ないよね」みたいに優しい。たとえば、いやなことがあったとしても、「まあいっか」みたいに許せるタイプなの。その前向きさに救われているなって思う。
桐谷 私は最初だけですぐ忘れちゃうから……?
平山 そこがうらやましいなって思う。あとは、ナチュラルに気を使える。丁寧なんだよね。
桐谷 あんまり悩むこともないから。緊張はするんだけど、イベント前とか寝られなくなっちゃうこともあるし。
平山 私はそれがあまりない。お客さんに見られてはいるけど、自分が届けられるものを届ければいいかなって。
――いろいろとお話を聞いていると、ふたりは逆のタイプですよね。だから惹かれ合うのかな。
桐谷 たしかに。私は細かいけど、笑美ちゃんはざっくりしてる。
平山 蝶々は妹さんがいるから、お姉ちゃん気質なんですよ。私はお兄ちゃんがいるから妹タイプ。バランスがいいのかな。
桐谷 そうかもしれない!
平山 お姉ちゃんだなって思うときはあるよ。ぽやぽやしてるけど、面倒を見てくれて、甘えられる部分がある。「やってくれてありがとー」ってときも多いです。