大河ドラマに初挑戦

――18日からは大河ドラマ『西郷どん』の出演回が放送されますが、何か撮影の思い出はありますか?

大河ドラマは、カットがかかったあとに、自分が言ったセリフがその現場で流れるんです。初めての経験だったので、緊張しました。北川景子さんにきつい言葉を浴びせるシーンがあって、「この人にちゃんと怒ろう」と思いながら演じました。

――大河ドラマに対して「やるぞ」と気合いを入れるような気持ちはありましたか?

ありました。着物を着て動かなければいけないので撮影も大変で。第15回は動きが特に多かったので、「畳の縁を踏んじゃいけない」とか、歩き方も気をつけた上で、表情を入れるのが大変でした。あんなに動きづらいのに演技をしている周りの方がすごいと思いました。

――今まで共演して「すごいな」と思った俳優さんはどんな方ですか?

やっぱり、山﨑賢人さんです。今の『トドメの接吻』も、同じシーンの撮影を何回もしながらだんだん演技を変えていくところがすごいし、セリフもかっこいいんです。

――逆に共演していない俳優さんで、憧れている方は。

映画『謝罪の王様』に出ていた、竹野内豊さんです。他の作品に出てるのも観ていて、最初は単純に「すごい人だな」と思っていたんですけど、『謝罪の王様』を観て、「この人みたいになりたいな」という気持ちに変わりました。

――将来、めちゃめちゃ渋い感じになるのかもしれないですね。役者の仕事をやっていて楽しいのはどんな時ですか?

自分と真反対の性格を演じるのが面白いです。ネスレショートムービー(「星に願いを」第3話『流れ星までの1時間』)では、少し不良のような役をやらせてもらいました。いとこ役の人に、「こうしたいんだろ!」と強めに話しかけるシーンもあって、「こういう時はどういう口調なんだろう」と考えながら演じました。

先輩・高杉真宙はすごく優しい

――事務所の先輩の高杉真宙さんは、荒木くんについて「初めての後輩」「すごく素直でまっすぐで、最近は大人っぽくなってきた」と言ってました。荒木くんから見て高杉さんはどういう先輩ですか?

すごく優しいし、僕が言ったことに全部合わせてくれて、アドバイスもくれるんです。最初に入った時に、事務所の忘年会があったんですが「どう挨拶をすればいいんだろう」と困っていた時にちょうど話しかけてくれて、「こうしたらいいよ」と教えてくれました。

――先輩後輩としては、どういう会話をするんですか?

僕がやっているゲームの話をします。「困ったことがあったら、聞いてね」と言ってくれてうれしかったです。

――高杉さんは「ぜひピュアなまま大人になってほしい」と言ってたんですが、荒木さんはどういう大人になりたいですか?

演技が上手で、明るい性格の大人になりたいです!

■荒木飛羽
2005年9月28日生まれ、茨城県出身。2014年、ドラマ『死神くん』で俳優デビュー。以来、ドラマ『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』『好きな人がいること』、映画『ヒロイン失格』『MARS~ただ、君を愛してる~』『兄に愛されすぎて困ってます』『HiGH&LOW THE MOVIE3/FINAL MISSION』などに次々と出演。2018年はドラマ『トドメの接吻』(放送終了)、大河ドラマ『西郷どん』、映画『3D彼女 リアルガール』(秋公開)などが放送、公開される。