女優の仲里依紗が、浮気されてしまう妻(=サレ妻)を演じるテレビ朝日系ドラマ『ホリデイラブ』が、きょう16日(23:15~ ※一部地域除く)に、いよいよ最終回を迎える。
夫・純平(塚本高史)の浮気をきっかけに平穏な日常を失い、自身の浮気未遂や、その写真をばら撒かれてネイルサロンが閉店に追い込まれるなど、怒涛の日々を過ごしてきたサレ妻・杏寿(仲)。狂乱じみた愛憎劇を繰り広げる浮気相手側・井筒里奈(松本まりか)とその夫・渡(中村倫也)、辛抱強く杏寿を見守り続けたハルちゃんこと春田龍馬(平岡祐太)、結局正体に謎の残る麗華(壇蜜)など、一癖も二癖も三癖もある人物たちが入り乱れてきたが、今夜、すべてに決着がつく。飯田爽プロデューサーが、撮影現場の裏話を含め、この最終話を予告する。
井筒夫婦が再会、結論は…
前回の第7話では、純平が杏寿と七香のもとに帰ってきて、杏寿が望んでやまなかった「夫婦再構築」が完了。七香の卒園式を感無量の思いで見つめる杏寿と純平だったが、あの女の不穏な影が現れ、七香が消えてしまった。最終話は、動揺する杏寿と純平からストーリーが始まる。
そんな中、渡がある意図をもって里奈を呼び出し、再会するシーンも。この場面について、飯田Pは「渡さんが着用しているシャツですが、実はAbemaTVの『番外編~10年前の2人~井筒夫妻編』において、昔、里奈が渡にプレゼントしたシャツなんです。これも、いつもアイデア豊富の中村倫也さん自身のアイデアで決まりました。渡は出会ったころの思い出を大切にとっていた、のでした。泣けます!」と解説。「そんな切ない渡の思いは里奈に伝わるのでしょうか…。ぜひ、そんなところにも注目して井筒夫婦の結論を見守ってください」とポイントを挙げた。
最終話は、高森夫妻の娘・七香だけでなく、井筒夫婦の子供である櫂くんとレミちゃんも活躍。飯田Pによると「櫂くん役の鳥越壮真くん(6歳)は、台本をちゃんと自分で読んでいます。最終話のあるシーンで『櫂、足を止める』というト書きがあったんですが、ドライ(芝居のリハーサル)で、櫂くんはバッと歩いている里奈の足をつかんで"止めた"んです」。惜しいことに、「足を止める」という慣用句は、まだ知識になかったようだが、そんな櫂くんの名演技にも期待だ。
高森家の幸せシーン里奈の呪いで悪天候!?
そして、完全に独自の世界に入ってしまった魔性の里奈と、恐怖に震えながらも冷静に対峙する杏寿の2人の直接対決シーンが待っている。飯田Pは「ロケ地は木更津、風の強い中、ほぼ1日かけてこのシーンは撮影されました。里奈がなぜ純平に固執するのか? そのあたりも明らかになります」といい、「このシーンで杏寿はサレ妻としてのひとつの結論を里奈に突きつけるます。2人の女性の対比、生き方の違いがこの対決で明確になっています」と予告している。
ちなみにこれまで、杏寿と純平が幸せに手をつないで歩く土手のシーンや、最終話でも登場する親子3人で公園で遊ぶシーンなど、幸せな高森家の場面を撮影する日は、必ず天候が荒れていたそう。現場では「高森夫婦に幸せになってほしくない、里奈の呪いではないか?」とまことしやかに語られていたそうだが、「仲里依紗さんと塚本高史さん、子役の渋谷南那ちゃんの寒さや風にも負けない健やかな笑顔(と技術スタッフの力)のおかげで、映像にはそんな"寒さ"は出ておらず、むしろほっこりする温かみのあるシーンに仕上がりました」(飯田P)と自信を見せた。
ラストは賛否両論を予告
あらためて、この最終話について、飯田Pは「暴走してきた不倫の結末がスゴイ形で収束します! おそらく見るとドッと疲れてしまうと思うくらい、エネルギーあふれる最終回に仕上がりました!」と総括。「ありがたいことに放送後、いつもSNSでいろいろな意見が飛び交っていた『ホリデイラブ』ですが、この終わり方にもきっとみなさん、賛否両論あるかと思います」と覚悟しながら、「不倫という日常に現れた落とし穴にはまった平凡な夫婦が、行き着いた先はどこなのか? ありえないけど、もしかしたら現実にもあるかもしれない、と感じさせるラスト、どうぞ震撼として最後まで見守ってください!!」と呼びかけた。
さらに、最終話の特別な試みとして、LINEを使った「AI杏寿」で、ある仕掛けを用意しているという。飯田Pは「放送中、スマホをそばに置いておくと、ドラマの中のお話と連動して、あることが起きるでしょう…」とヒントを提示している。