メルセデス・ベンツ日本は1日、メルセデス・ベンツの最高級セダン、新型「Sクラス」に新技術「ISG」を搭載した「S 450」「S 450 エクスクルーシブ」「S 450 ロング」の3モデルを追加し、予約注文の受付を開始した。納車は4月頃を予定している。

  • メルセデス・ベンツ「S 450」

  • メルセデス・ベンツ「S 450 ロング」

「S 450」は、1997年以来約20年ぶりとなる直列6気筒エンジンを搭載。同時にこのエンジンはメルセデス・ベンツが電化を前提にして設計した初めてのパワーユニットとなる。単体での最高出力は367PSを発揮し、エアコンディショナーやウォーターポンプが電動化されたため、これらの駆動ベルトが廃止されたことも特徴に挙げられる。

新技術のISGは、エンジンとトランスミッションの間に最高出力16kW、最大トルク250Nmを発生する電気モーターを配置したもの。この電気モーターと48V電気システムにより、従来のハイブリッド車のように回生ブレーキによる発電を行い、リチウムイオンバッテリーに充電する。エンジンの低回転時には、その電力を利用して動力補助を行うことで高い効率性と力強い加速を実現している。ISGはオルタネーターとスターターモーターの役割も兼ねる。

「S450」は、装備を充実させた「S 450 エクスクルーシブ」、全長が13cm長く、後席の空間を広げた「S 450 ロング」を加えた3モデルがあり、価格は「S 450」が1,147万円、「S 450 エクスクルーシブ」が1,363万円、「S 450 ロング」が1,473万円となっている(価格はすべて税込)。