俳優の斎藤工と二階堂ふみが、テレビ朝日系ドラマスペシャル『探偵物語』でダブル主演を務めることが23日、明らかになった。4月に新設される単発枠『日曜プライム』(毎週日曜21:00~23:05)の第1弾として放送される。

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    二階堂ふみ(左)と斎藤工=テレビ朝日提供

このドラマは、83年に薬師丸ひろ子と松田優作の共演で映画化された、ベストセラー作家・赤川次郎氏の同名小説を、34年ぶりに映像化するもの。ドジの連続で崖っぷち状態の探偵・辻山秀一(斎藤)と、彼がボディーガード兼お守りを請け負うことになったオテンバお嬢様・新井直美(二階堂)が織りなす、5日間のミステリー&ラブロマンスだ。

赤川氏は「斎藤工さんは原作の「中年の疲れた探偵」にはスマート過ぎるが、二階堂ふみさんのみずみずしい女子大生とのジェネレーションギャップが生み出す、ユーモアとロマンチックな雰囲気は充分に楽しめるものに仕上がっているに違いない」と期待を寄せる。

斎藤は「大好きだった作品に演者として関われることに幸せを感じると同時に、複雑な気持ちになったのも事実でした」と心境を吐露。「撮影前には、映画版で辻山を演じた松田優作さんの墓前にご報告に伺うと同時に、奥様の松田美由紀さんにもご連絡し、自分の等身大の芝居を出したいと伝えました」といい、「二階堂さんをはじめ、共演者の皆さんのキャッチャーに徹しながら取り組む中、皆さんのスパイシーでコクのあるお芝居に触発され、僕自身からもいろんなものが出てきましたし、刺激的な現場でした」と語っている。

一方、テレ朝のドラマは『熱海の捜査官』以来、8年ぶりの出演となる二階堂は「撮影に入るにあたっては特に何かを準備することはせず、自然体のままで臨みました」とコメント。「印象的だったのは衣装チェンジの回数(笑)。今回はお嬢様役ということで、いろんなお洋服を着させていただいたので、着替えるたびに皆さんをお待たせして申し訳ない気持ちでいっぱいでした。でも、衣装が変わるとまた新鮮な気持ちにもなりますし、斎藤さんにも華やかだとおっしゃっていただき、光栄です」と話した。

共演は、直美を厳しくも温かく見守る家政婦・長谷沼君江役で夏木マリ、かつて捜査一課の後輩だった辻山と情報交換しながら殺人事件を追う刑事・高峰清人役で吹越満、男にだらしない辻山の元妻で殺人事件の重要参考人・本宮幸子役で長谷川京子、その幸子の命を狙う大物フィクサー・国崎成道役で國村隼という豪華俳優陣が集結。

テレ朝の横地郁英ゼネラルプロデューサーは「2018年の『探偵物語』は、新しさと懐かしさが同居する、素敵なミステリードラマに仕上がっています!」とアピールしている。