リンガーハットのイメージを覆す「EVERY BOWL」とは? デリスタイルの新業態

「長崎ちゃんぽん」や「皿うどん」でお馴染みのリンガーハットが2月21日、広尾に新ブランド「EVERY BOWL(エブリボウル)」をオープンする。ヌードル・デリ・ソースからその日の気分に合わせてオーダーする"デリスタイル"という、これまでのリンガーハットのイメージを覆すこの新しい店舗の様子を紹介しよう。

リンガーハットの新業態「EVERY BOWL」が広尾にオープン

一人ひとりのニーズに応えるメニュー

地下鉄日比谷線・広尾駅から徒歩1分の場所にオープンする「EVERY BOWL」は、カウンターでヌードル・デリ・ソースをそれぞれ選び、ワンボウルに盛り付けて提供する新スタイルの店舗。フードプランナーの大皿彩子さんがプロデュースした、健康志向の高い人々の細かいニーズに応えることができるメニュー構成となっている。

フードプランナーの大皿彩子さんがプロデュース

「チェーンではできないことを」と語るのは同社の川内辰雄執行役員。「EVERY BOWL」では、その日・その時期に入った食材に合わせてメニューを変え、素材から店内調理し提供する。このスタイルは、国内外に700以上の店舗をチェーン展開している「リンガーハットグループ」のこれまでの展開と真逆の業態となる。

開放的な空間に全20席を設置

前方のカウンターでオーダーする

通りに面した明るい雰囲気の店内には、中央の大きなテーブル席と窓際のカウンター席で全20席がある。オーダーと支払いは前方のカウンターで行い、そのままテイクアウトも可能だ。

オーダーはその日の気分に合わせて

実際にオーダーしてみよう。最初に、「国産小麦」「五穀リガトーニ」「五穀」「グルテンフリー(＋180円)」の4種類からヌードルを選ぶ。ヌードルは、次のチョイスをしている間に茹でてオイルと絡ませておくので、できたての温かい麺が提供される。

ヌードルは「国産小麦」「五穀リガトーニ」「五穀」「グルテンフリー(＋180円)」の4種類から選ぶ

メインとなるソースは常時6種類用意されており、「とろけるモッツァレラマルゲリータ」や「タイ風グリーンカレー」、「サーモン＆リコッタのレモンクリーム」などバラエティ豊かなラインナップとなっている。肉や魚を使ったソースだけでなく、ヴィーガン(動物性食材不使用)のソースも用意されており、こちらも具材たっぷりで満足感の高い仕上がりだ。

ソースは常時6種類用意されている

デリは全て店内調理されており、季節や仕入れ状況によって毎日メニューが変わる。グラタンやキッシュ、マリネなど彩り豊かで食欲をそそるメニューが常時8種類並び、どれを選ぶかかなり迷ってしまう。980円のセットではデリは1種類だが、あまりに迷って決められないという人は、プラス180円でもう1種類追加することも可能だ。

店内調理のデリは常時8種類並んでいる

ベイクドトマトのラタトゥイユ

リンゴとチーズのふんわりキッシュ

フライパンで温めたソースに、ヌードル、デリを盛り付けて最後にオーガニックリーフサラダを添えれば完成。円形のボウルに選んだ具材が綺麗に盛り付けられているのは、自分の食べる野菜や炭水化物の比率が円グラフのごとく把握できるように、という工夫だ。

今回は、ヌードルが「五穀」、ソースが「サーモン＆リコッタのレモンクリーム」、デリは2種類で「じゃがいもときのこのグラタン」と「赤いマリネ」という組み合わせ(1,160円)で食べてみた。盛り付けてくれた大皿さんによると、「食べ方は自由です。混ぜて食べてもいいし、それぞれで食べてもいい」ということだった。