JR北海道は16日、札沼線沿線4町で構成される「札沼線沿線まちづくり検討会議」に対し、札沼線北海道医療大学~新十津川間をバスに転換させる案を示したことを明らかにした。

  • 札沼線新十津川駅

北海道医療大学~新十津川間の利用状況について、月形高校への通学利用を除けばきわめて少なく、既存のバス路線による石狩川対岸への移動が大半であるとJR北海道は分析。「新しい交通体系」として、同区間を3つに分けてバスに切り替える案を示した。

石狩当別~石狩月形間には並行するバス路線がないため、月形高校への通学輸送の需要も踏まえて新規バス路線を設定。列車よりも本数を増やし、高校の下校時間帯も増便する。新規バス路線は石狩当別駅発着とするが、鉄道との乗換利便性を考慮し、北海道医療大学駅を接続駅として設定。石狩当別~北海道医療大学間の列車を増便するとともに、北海道医療大学駅設備の改善とバス乗換設備の新設を行う。

石狩月形~浦臼間は、現在平日のみ運行している浦臼~奈井江間の町営バスを毎日運行に切り替え、浦臼町から札幌方面への土休日の移動手段を確保する。浦臼~新十津川間については鉄道利用が少なく、既存の路線バスを利用する住民が多いことから、そのまま既存のバスを使用する。

新規バス路線については、地元事業者が国・道の補助制度を活用して運行にあたることを想定。JR北海道は初期投資費用のほか、運行経費を一定期間支援する。「札沼線沿線まちづくり検討会議」は今回の提案について、3月にもJR北海道に回答する方針としている。