首都高速道路は2月7日、「晴海線(晴海~豊洲)」を3月10日16時に開通することを発表した。今回、晴海=豊洲間の約1.2kmを開通させることで、並行する有明通りや晴海通りなど晴海地区全体の混雑緩和に寄与するとともに、所要時間の短縮や防災機能の強化、湾岸線と都心をつなぐアクセス機能の強化を目指す。

  • 晴海線(晴海~豊洲)が3/10に開通

    晴海線(晴海~豊洲)が3/10に開通

晴海線(晴海~豊洲)の路線名高速10号晴海線で、開通区間は晴海出入口(中央区晴海二丁目)から豊洲出入口(江東区豊洲六丁目)までの約1.2kmとなる。晴海線(晴海~豊洲)に交通が転換することにより、並行する有明通りや晴海通りの朝晩の混雑緩和が見込まれる。これにより、晴海地区全体の混雑緩和に寄与するとともに、開通区間を利用することによる時間短縮も見込まれる。

  • 晴海=豊洲間の長さは約1.2km

    晴海=豊洲間の長さは約1.2km

  • (左から)晴海出入口部付近と晴海運河 渡河部付近(写真は2018 年1月下旬撮影)

    (左から)晴海出入口部付近と晴海運河 渡河部付近(写真は2018 年1月下旬撮影)

  • (左から)ゆりかもめ交差部付近と東雲運河 渡河部付近(写真は2018 年1月下旬撮影)

    (左から)ゆりかもめ交差部付近と東雲運河 渡河部付近(写真は2018 年1月下旬撮影)

  • (左から)晴海料金所付近と豊洲出入口接続部付近(写真は2018 年1月下旬撮影)

    (左から)晴海料金所付近と豊洲出入口接続部付近(写真は2018 年1月下旬撮影)

  • 晴海地区の交通状況

    晴海地区の交通状況

防災機能に観点からも、晴海線(晴海~豊洲)の開通により、晴海・勝どき・月島・佃・豊海地区内の緊急輸送道路と、「第一次緊急輸送道路」に指定されている既設の首都高ネットワークが直結し、災害発生時における救命活動や物資輸送に重要な役割を果たすことが期待されている。

  • 臨海部の防災機能を強化

    臨海部の防災機能を強化

晴海線が晴海出入口で晴海通りと接続することで、湾岸線と都心をつなぐルートである深川線や台場線に加えて、晴海線が第3のルートとしてさらに強化される。また、事故や災害による突発的な通行止め発生時のう回や、渋滞などの交通状況に合わせたルート選択が可能になる。

  • 湾岸線と都心をつなぐルートがさらに強化

    湾岸線と都心をつなぐルートがさらに強化

バス事業者の視点で言うと、羽田空港や成田空港と都心を結ぶ路線は、現状では主に深川線と台場線を利用しているが、交通状況によっては一般道路の晴海通りを利用することもあるという。晴海線が延伸すると、晴海通り利用ルートの時間短縮が見込まれ、都心へ向かう際のルート選択の幅が広がる。また、晴海出入口の新設により、都心部へのアクセスの選択肢が増えるため、停留所を回る順番の見直しも検討対象となりうる。

  • 晴海線本線上の様子(2018 年1月現在)

    晴海線本線上の様子(2018 年1月現在)

開通に先立ち、2月18日に開通記念イベント「晴海線スカイウォーク」を実施する。未開通の高速道路の上を歩くことができるほか、はたらくクルマの展示などのイベントも予定している。イベントの開催時間は10~16時(最終入場15時30分)で、会場は晴海線本線上の晴海4丁目特設会場となる。なお、荒天(強風、雨)の場合は中止する場合がある。

  • 「晴海線スカイウォーク」の会場は晴海線本線上の晴海4丁目特設会場

    「晴海線スカイウォーク」の会場は晴海線本線上の晴海4丁目特設会場

参加料は無料。参加条件は往復約1.8kmのコースを歩行できる人(階段あり)で、小学生以下は応募した保護者の同伴が必要。また、ペットを同伴しての参加はできない(会場での預かりも行わない)。車いすの人も参加可能。応募期間は2月7~16日で先着締切となり、5,000人の定員に達し次第、受付を終了する。申し込みは特設サイトからとなる。そのほか詳細は、特設サイトを参照。