
赤ちゃんが生まれると、生活がまるっきり赤ちゃん中心のものに変わる。以前のコラムにも書いたように、時間の使い方なんかはその最たるもので、否応無しに赤ちゃんのリズムにあわせていくことになってしまう。
インテリアなんかも、赤ちゃんが生まれてから変わったという人は多いのではないかと思う。そんななかで、実は我が家は、あんまり変わっていないほうかもしれない。
赤ちゃんがまだ寝返りもハイハイもせず、ひとところで寝ていてくれるうちはいいけれど、動き回るようになると、見ていてヒヤヒヤする場面が増えてくる。滑ったり転んだりして怪我をしては危ないからとクッション性のフロアマットを敷いたり、テーブルの角をガードする家庭が多いと思うのだけど、我が家はそれをしなかった。
様子を見て必要そうだったら買おうという気はもちろんあったけれど、派手に転んで泣くことはあっても、お医者さんに診せなきゃならないような怪我はしなかったし、「家のなかを養生しても、外に出たら地面にクッションが敷かれていることはまずないんだし……」と、結局買わず終い。
戸棚の引出しや引き戸につけるストッパーは、台所の包丁が入っているシンク下の扉と、洗面所の洗剤類をまとめて入れている棚の扉の二ヶ所だけ付けて、それ以外の子どもの手が届く範囲は、子どもが開けていじると危ないものが入っていないようにだけ気をつけて、あとは放置。危なくなければ、散らかるのは仕方がない、と腹をくくって。