俳優の遠藤憲一が30日、都内で行われた東海テレビ・フジテレビ系ドラマ『家族の旅路 家族を殺された男と殺した男』(2月3日スタート、毎週土曜23:40~)の制作発表会見に登場。実年齢より30歳若い役を演じる場面もあるが、「カツラかぶって出てきたら、20代なんだなと思って見ていただければ」と観客に要望した。
このドラマは、滝沢秀明演じる浅利祐介が、30年前に両親と祖父を惨殺した死刑囚の再審弁護人になってほしいと依頼され、事件に向き合うことで自身に関わる衝撃の事実が明らかになるというストーリー。遠藤は、その死刑囚・柳瀬光三役を演じる。
「刑務所に入る役はいっぱいやってきてるんですけど、死刑囚っていうのはおそらく初めてだと思う」と話す遠藤。現在56歳だが、27歳の役を演じる場面もあり、「30過ぎて20代を演じるのはもちろん初めてです。もちろん20代には見えませんけど、スタッフさんがいろいろ工夫してくれてるので、ちょっとは若く見えます?」と客席に呼びかけると、会場から大きな拍手が起こった。
この遠藤の20代役について、会見後に取材に応じた滝沢は「やっぱりすごいですよね、やる勇気。さすが役者だな思いましたね」と感想。「お芝居のテンションも一段上でやってるし、1つのセリフでも全然違いますから、見た目もそうですけど、表現するという部分で、やっぱりさすがだなぁと思いますね」と感心していた。
滝沢が遠藤と共演するのは、ドラマ『太陽の季節』(2002年、TBS系)以来。当時の遠藤について、「当時はコワモテの方なので、しゃべらないと本当に怖かったんですけど、実際はすごくいい方」と振り返り、「久々に今回お会いして、『お互いセリフも大変だし、テーマも重いんだけど、とにかくいい作品になるように力を合わせて頑張ろうな』と言ってくださったので、思い切り胸借りて、思い切り浅利祐介の気持ちをぶつけていこうと思います」と意気込んだ。