エアバスは現地時間の1月26日、ワイドボディ機ファミリーの最新機種であるA350-1000 が、中東およびアジア太平洋地域へ3週間にわたるデモ飛行ツアーを開始したと発表した。ツアーでは、東京にも飛来を予定している。
A350-1000、中東およびアジア太平洋地域へデモ飛行ツアー実施 エアバスは現地時間の1月26日、ワイドボディ機ファミリーの最新機種であるA350-1000 が、中東およびアジア太平洋地域へ3週間にわたるデモ飛行ツアーを開始したと発表した。ツアーでは、東京にも飛来を予定している。
A350-1000は1年未満で一連の飛行テストを完了し、その性能や成熟度を実証して欧州航空安全庁(EASA)および米連邦航空局(FAA)より型式証明を取得している。初号機は今後カタール航空へ引き渡される予定となっている。
デモ飛行ツアーを実施するのはA350-1000(MSN065)飛行テスト機であり、中東・アジア太平洋地域の12都市に飛来し、航空関係者に機体の特色などを披露する。合計5万5,500km以上を飛行し、ドーハ・マスカット・香港・ソウル・台北・ハノイ・シンガポール・バンコク・シドニー・オークランド・東京・マニラに飛来する予定となっている。シンガポール滞在では2月6~8日まで、シンガポール航空ショーで地上展示を行う。
A350-1000テスト機は3機あり、飛行ツアーを行うA350-1000 MSN0065は客室が装備されていまる。座席数は、ビジネスクラス40席、エコノミープラスクラス36席、エコノミークラス219席となっている。また、同機はエアバスの飛行テストクルーによって運航される。
A350-1000はエアバスのワイドボディファミリーの最新機種で、A350-900とシステムが95%共通化され、同一タイプレーティングを備える。胴体が延長され、A350-900より40人以上多くの乗客を運ぶことができる。翼の後縁に改良を加え、6つの車輪を備えたメインランディングギア、よりパワフルなロールス・ロイス社製Trent XWB-97エンジンを装備する。
A350-1000はA350-900と同様に、高い燃費効率性と快適な客室「Airspace」を備え、空の旅の未来を形作り、混雑した長距離路線にも最適な旅客機となる。これまでに世界中の11社から169機の受注を獲得している。