俳優の佐々木蔵之介がこのほど、都内のスタジオで読売テレビ・日本テレビ系スペシャルドラマ『天才を育てた女房~世界が認めた数学者と妻の愛~』(2月23日放送)の取材に応じ、共演する座長・天海祐希への尊敬を語った。

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天海祐希(左)と佐々木蔵之介=読売テレビ提供

このドラマは、世界に誇る大阪生まれの天才数学者・岡潔(佐々木)と、その妻・みち(天海)の夫婦の愛を、林誠人氏の脚本で描くもの。潔は、天才ゆえに誰からも認められず、数学に打ち込むあまり家計は火の車という状況だったが、みちはひたむきに支え、世界からの評価、そして文化勲章受章へ導いていく。

11年ぶりに夫婦役を演じる同い年の2人は、気心の知れた仲。天海は、佐々木について「蔵ちゃんがいてくれることによって、私自身も力強かったですし、難しいシーンも何とか頑張ることができて、とても素敵な現場でした」といい、「岡さんのご夫婦には到底及ばないですが、蔵ちゃんに対する信頼感というのは画面に出ているんじゃないかなと思います」と自信を示した。

一方の佐々木は、「この役を楽しめながらできたのは、やっぱり一番大きな存在はみちであり、あまみん(天海)のおかげなんだと思います」と感謝。「今回、あまみんは関西弁というものすごいハードルがあったのに見事にやってはるし、フランス語もしゃべってはるし、2カ国語をしゃべっているんですよね。『この人、ものすごい大変なことやっている』って、あまみんの背中を見て、現場を過ごしていました(笑)」と、冗談めかして尊敬していることを語った。

撮影は早朝から日が暮れるまで連日行われ、マイナス2度にもなる朝のロケは寒さとの戦いだった。それでも、座長の天海がけん引していたそうで、佐々木は「毎日、朝あれだけ早いのに現場に張りがあるね。あまみんの士気だと思うんですよ。それがすごいですね。みちさんが潔さんを背負ったみたいにこのドラマをしっかり背負っているし、皆がついていってましたよ」と報告。

さらに、「温かいし、心づかいもある。こんなに寒くて過酷な状況なのに共演者、スタッフ、エキストラさんにも温かいんですよ。それは皆ついていきますよ。あらためて頼りがいのある背中だなぁ(笑)」と振り返ると、天海は「やめてくださいよ。(『頼りがいのある背中』が)2回も出てきちゃったじゃないですか。そこが見出しになっちゃうじゃないですか(笑)」と苦笑いし、その通りこの記事の見出しになった。