英国ジャガー・ランドローバーは、ランドローバー70周年の記念事業の第1弾として最初の「ランドローバー」のレストアを行うと発表した。この車両は1948年のアムステルダム・モーターショーで発表したプリプロダクション・モデル3台のうちの1台だという。
「ランドローバー」のオリジナル・ローンチ・モデルは1948年のアムステルダム・モーターショーで世界初公開された。誰もがひと目で「ランドローバー」と認識できる不変のデザインが、このとき初めて姿を表したといえる。
その展示車両は長い間、所在が不明となっていたが、近年に原型をとどめた形で発見された。この車両はジャガー・ランドローバー・クラシックの専門家たちが何カ月もかけて調査し、本物であることが証明されている。
この車両のレストアは、2016年に発表した「ランドローバー シリーズ I」をストアしたチームが担当し、1年をかけて取り組む予定となっている。アルミニウム製の分厚い車体パネル、亜鉛メッキのシャシー、取外し可能なリアタブなど、量産前に製造された48台の「ランドローバー」プリプロダクション・モデルの特徴的な仕様を、今回のレストアでも取り入れる予定だ。
ジャガー・ランドローバー・クラシックのディレクター、ティム・ハニング氏は、「この『LAND ROVER』オリジナル・ローンチ・モデルは、世界の自動車の歴史において唯一無二の存在であり、ここクラシック・ワークスで丹精込めてレストアを行い、あるべき姿を正確に再現していきます。ランドローバー70周年事業の皮切りとしてふさわしい取り組みとなるでしょう」と語っている。