美術専門誌『美術手帖』(美術出版社)は、17日発売の2018年2月号で「テレビドラマをつくる 物語の生まれる場所」特集を行う。

  • 『美術手帖』2018年2月号

同特集では、監修に早稲田大学演劇博物館館長の岡室美奈子を迎え、 ものづくりとしてのテレビドラマづくりを取り上げる。 表紙イラストは人気イラストレーターのたなかみさきが手がけた。

特集Part1「物語のつくり方」では、 脚本家の山田太一、 大石静、 バカリズムへの最新インタビューを掲載。 また、『逃げるは恥だが役に立つ』など人気作品を手掛ける脚本家の野木亜紀子と『リーガル・ハイ』シリーズなどヒット作を抱える古沢良太による、 執筆の手法や作品の裏側についての対談のほか、 ドラマ制作を支えるプロデューサー・磯山晶(TBS編成部ドラマ統括)、 演出家/ディレクター・土井裕泰(TBSドラマ制作部ディレクター)へのインタビューを敢行。 『監獄のお姫さま』や『コウノドリ』『カルテット』(すべてTBS)などの制作裏話を聞く。

さらに、 人気ブログ「青春ソンビ」を主宰する「ヒコ」による坂元裕二論、 ドラマ評論家の成馬零一のよるテレビドラマ論、 人間行動学・視覚メディア史研究者の細馬宏通による主題歌論なども掲載される。

Part2「物語の現在地」では、 EXILE HIROが企画プロデュースを務める『HiGH&LOW』を8ページにわたって紹介。 植野浩之プロデューサーや久保茂昭監督のインタビューも交えながらヒットの秘密を検証する。 同作の脚本家でTeam HI-AXの平沼紀久と渡辺啓の対談も実現した。

さらに、 特別寄稿として、 脚本家・倉本聰の「富良野塾」出身で芥川賞作家の山下澄人による、 当時を振り返るエッセイ「前略、 北の国から、 冬の華」を掲載。 そのほか、見どころ別の「DVDガイド」、 テーマ別の「ビデオ・オン・デマンド作品ガイド」なども掲載する。