芸人たちによる笑わせ合いバトル『HITOSHI MATSUMOTO Presentsドキュメンタル』(Amazonプライム・ビデオ)。最新作のシーズン4(全5話)にも、宮迫博之(雨上がり決死隊)、藤本敏史(FUJIWARA)、飯尾和樹(ずん)、くっきー(野性爆弾)、井戸田潤(スピードワゴン)、黒沢かずこ(森三中)、西澤裕介(ダイアン)、ノブ(千鳥)、大悟(千鳥)、クロちゃん(安田大サーカス)という10人の強者が集まった。
そこで、2シーズン連続3回目出場のくっきー、同シリーズ初のコンビ参戦となった千鳥という注目のプレイヤーに話を聞いた――。
本番直前で「もう終わったな」
――今回の参戦にあたって、事前に作戦は立てていたのですか?
ノブ:僕にはボケもギャグもないんで、誰かが絶対発動するボケにツッコんで、食らいついていこうということだけでしたね。ただ、僕って基本笑いながらツッコミを入れるんですが、『ドキュメンタル』は、そこで笑う顔もダメなんですよ。そのルールを最初に松本(人志)さんに説明されたときに、「あぁもう終わったな」って思いましたね(笑)。怒りながらツッコむっていうのは、ちょっと難しかったです。
――事前に考えていたプランが本番直前で崩れて、真っさらな状態で臨んだという感じなんですね。くっきーさんは、今回が3回目の参戦でしたが。
くっきー:僕、めちゃめちゃゲラなんで、普通に笑ってしまう時をなくさないとって思ってましたね。だから、アイスピックで脇腹を1回えぐって痛みに我慢しながら参加しました。
ノブ:なんなん! そのウソ!
くっきー:自分でえぐってんねやから、ええやろ!
ノブ:いや血出てるわ、怖い!
――大悟さんはいかがでしたか?
大悟:僕もその場勝負かなと思ってあんま考えて行かなかったんですけど、1個だけ用意してたんです。火傷しないロウソクを大量に持ってきて、それを溶かして頭からかぶって「ロウソク男」でみんなの前に出ようと思ったんですけど、実際にロウソク溶かしてみたら普通に熱いロウソクで、みんなが見えないところで1回試してみたら、ちょっとだけ手を火傷してしまいました。
くっきー:ずっと着替え部屋でやってたやつ!? 腹減って1人でこっそりチーズフォンデュでも食ってるんだと思ってたわー。なんかずっと鍋に白いのを溶かしとったんですよ(笑)
大悟:そうそう。それが使えんってなった時は、ちょっと焦りましたけどね(笑)
くっきー:それ、やられてたら危なかったです。ロウドバドバで来ますからね。
ノブ:後まで引くやつですからね。ずっとパリパリして。
――それは、スタートしてどれくらいのタイミングで準備してたんですか?
大悟:結構真ん中くらいで準備しだして、さぁ行こうか!と思ったら大火傷(笑)
ノブ:そういうのって難しいですよね。
くっきー:思ったことでけへんことはありますもんね。
――くっきーさんも、準備していたにもかかわらず、披露できなかったネタはあったんですか?
くっきー:いっぱいありますよ。「これいけるからやろう」というもんから、「これどうやろ」「これは無理やろな」っていうもんまで、一応全部持ってくんですよ。どういう状況になるか分かんないんで。そうすると、家にある全種類のもんになるんで、アメリカとかで使うでっかいトレーラーで、家ごと持ってきますわ。
ノブ:どこに停めてるん!
ちょっと今でも殴りたい(笑)
――今回、千鳥さんは初参戦で、しかも『ドキュメンタル』史上初めてのコンビ参加ですが、お互いの印象はいかがでしたか?
くっきー:僕が来た時はノブがおって、僕、ノブでめちゃめちゃ笑っちゃうんで、「うわー」って思ったら、その後大悟が来て。ここ、めちゃめちゃコンビパワーえげつないんで、恐怖でしかなかったですね。
ノブ:いやいやいや。こっちからしたら、くっきーさんは2回連続だし、絶対いるわけないと思うじゃないですか。でも、事前インタビューで「誰が来たら嫌ですか?」って聞かれて、「くっきーさんと(西川)きよし師匠です」って言ったら、えらいスタッフさん笑ってたんですよ。今思えば「くっきーさんいるのにな」っていうことやったんだと思って。いやぁ、ヤバかったですね。もともとくっきーさんには笑っちゃうんですけど…ちょっと今でも殴りたいですね、この男(笑)。本当にダメなやつがありました。
大悟:僕とくっきーさんが同じことやって、一瞬止まって2人して笑ってまうことが、何回もあったんですよ。その時の顔の筋肉が…(笑)。それと、意外にくっきーさんがツッコミうまいっていうね。
くっきー:(爆笑)
大悟:抜群のツッコミを入れる時があるから、それで危ないのが何回もありましたね。
くっきー:いや、大悟もクロちゃんをイジりだしたらえげつなかったですからね。クロちゃんを一番生かしたの、大悟ちゃいます?
大悟:クロちゃんが自ら仕掛けてくるのは誰も笑ってないんですけど、その後のみんなのクロちゃんイジりがたまんなかったですね。
――そうなることが分かっても、どうしてもイジりたくなっちゃうんですね。
3人:そうですね(笑)