エン・ジャパンは12月20日、派遣の「三大都市圏の募集時平均時給レポート(2017年11月)」を発表した。同レポートは、同社が運営する「エン派遣」のサイトに掲載された全職種の求人情報をエリア別に集計し、分析したもの。

派遣の平均時給、14カ月連続で前年比マイナス

  • エン・ジャパン、派遣の「三大都市圏の募集時平均時給レポート(2017年11月)」

    派遣の募集時平均時給推移

2017年11月度の派遣の三大都市圏平均時給は、前月比17円減の1,497円。前年同月比は-39円の2.5%減と、14ヵ月連続でマイナスを更新した。

平均時給の引き下げには、介護業界での派遣社員採用ニーズの高まりを受けて、平均時給が1,255円と全体より水準の低い「医療・介護系」の案件数が前年同月比の3倍に増加したことや、人員確保を背景に「職種未経験OK」「週3~4日以内勤務」など募集条件を緩和した案件の大幅な増加が影響したものとみられる。

職種別にみると、前年同月比がプラスとなったのは、49ヶ月プラスを続けている「オフィスワーク系」職種の1,519円(前月比-3円、前年同月比+7円)、27ヶ月連続でプラスの「営業・販売・サービス系」職種の1,420円(同-7円、同+3円)、「クリエイティブ系」職種の1,737円(同+5円、同+58円)、「技術系」職種の1,735円(同-10円、同+25円)、「医療・介護系」職種が1,255円(同-8円、同+20円)。一方、マイナスとなったのは「IT系」(2,071円、同+13円、同-25円)だった。

エリア別では、三大都市圏すべてが5ヶ月連続で前年同月比マイナスに。関東エリアは1,553円(同-19円、同-42円)、東海エリアで1,308円(同-10円、同-33円)、関西エリアは1,310円(同-25円、同-25円)となった。