JRグループが2018年3月17日に実施予定のダイヤ改正において、東海道・山陽新幹線を直通する一部「のぞみ」の所要時間短縮、名古屋発東京行の上り臨時「のぞみ」の新設、東北新幹線「はやぶさ」の増発などが行われる。

  • 東海道新幹線ではN700Aの投入が進み、来年3月17日のダイヤ改正から一部「のぞみ」の東京~新大阪間の所要時間が短縮される

JR東海は東海道新幹線に関して、「N700Aの新車投入を順次進めてきたことにより、最高速度285㎞/hで運転する列車を増やし所要時間を短縮するなど、さらに便利なダイヤとします」と発表。朝夕の利用者の多い時間帯(7~8時台・18~19時台)に東京駅を発車する下り「のぞみ」のうち、新大阪行7本と山陽新幹線へ直通する5本(博多行3本、広島行2本)の東京~新大阪間の所要時間を3分短縮し、同区間を2時間27~30分で結ぶ。

名古屋発東京行の上り臨時「のぞみ90号」は現行の定期「のぞみ」の始発列車(名古屋駅6時41分発・東京駅8時16分発)より早い時間帯の設定で、運転時刻は名古屋駅6時28分発・東京駅8時7分着。土休日や休日の翌日を中心に運転予定とされており、臨時列車の増発で名古屋駅から東京方面へのビジネス・観光の利便性向上を図る。

  • 東北新幹線では「はやぶさ」を増発。現行の東京~盛岡間「はやて」も2往復が「はやぶさ」となり、E5系が投入される

東北新幹線では、現行の下り東京発盛岡行「はやぶさ15号」が東京駅10時44分発・新青森駅13時58分着の「はやぶさ17号」となり、運転区間が延長されるほか、東京駅15時44分発・仙台駅17時17分着の下り「はやぶさ29号」、新青森駅13時15分発・東京駅16時32分着の上り「はやぶさ22号」を新たに設定。利用者の多い時間帯に「はやぶさ」を増発し、速達ニーズに対応する。

E2系を使用し、東京~盛岡間で運転される「はやて」はダイヤ改正後、2往復を「はやぶさ」に変更。使用車両をE5系とすることで宇都宮~盛岡間の最高速度を引き上げ、東京~盛岡間の到達時分を現在より10~11分短縮する。

北陸新幹線では「あさま」を1往復増発。東京駅9時4分発・長野駅10時39分着の下り「あさま605号」、長野駅15時40分発・東京駅17時20分着の上り「あさま624号」を設定し、首都圏と長野エリアの利便性向上を図る。両列車が運転される時間帯は現在、北陸新幹線の臨時列車が設定されており、ダイヤ改正後の「あさま605・624号」についても「長野~金沢間を延長し、『はくたか』として運転する日があります」とのこと。