JR東日本は15日、来春のダイヤ改正の詳細を発表した。ダイヤ改正日は2018年3月17日。房総地区では自由席のみだった通勤タイプの特急列車に指定席を設定するほか、快速「エアポート成田」の愛称名廃止も発表された。

  • E217系で運行される快速「エアポート成田」。来年3月のダイヤ改正が愛称名が廃止される

快速「エアポート成田」は現在、E217系を使用し、成田空港駅発着で総武快速線・横須賀線を走行する。愛称名廃止について、JR東日本千葉支社は「特急『成田エクスプレス』との違いを明確にするため」と説明。来年3月17日のダイヤ改正後は、快速成田空港行として運行される。

内房線・外房線で一部列車の見直しも。内房線は館山~安房鴨川間にて、館山駅での君津方面の列車との接続を改善する一方、利用状況からデータイムの普通列車1往復の運転を取りやめる。外房線は茂原~勝浦間にて、朝晩の普通列車の運転取りやめや運転区間短縮・延長などを行う。臨時特急「新宿さざなみ」「新宿わかしお」の停車駅も見直され、「新宿さざなみ」は内房線佐貫町駅を通過、「新宿わかしお」は外房線鵜原駅・安房天津駅を通過とする。

房総地区の特急「さざなみ」「わかしお」「しおさい」は朝の上り・夕方以降の下りを中心に、全車自由席(255系を使用する列車のグリーン車は指定席)の通勤タイプの列車を運行している。来年3月のダイヤ改正から、安心して座れるように通勤タイプの特急列車も指定席を1両設定し、その他の特急列車も指定席の両数を増やす。あわせて指定席での車掌による車内改札も省略(指定席を事前に購入した利用者が対象)される。

  • 外房線を走る特急「わかしお」

また、定期券と併用可能な料金券タイプのお得なきっぷ「えきねっとトクだ値」が利用しやすいようにリニューアルされ、「東京~四街道間、東京~蘇我間は35%割引の通年『660円』でご利用いただけます」(千葉支社)とのこと。詳細は別途発表される。