JR山口線で26日、蒸気機関車D51形・C57形の重連運転による「SLやまぐち号」が運行された。前日(11月25日)には、山口線で44年ぶりという"デゴイチ"ことD51形の復活運転も実現。両日ともに多くの沿線住民や観光客、鉄道ファンらが集まった。

  • 蒸気機関車C57形・D51形の重連運転で山口線を走る「SLやまぐち号」

「SLやまぐち号」が運行される山口線では、「幕末維新やまぐちデスティネーションキャンペーン」(山口DC)に合わせ、SL関連の記念イベントを多数開催してきた。9月には「SLやまぐち号」の新製客車もデビューしている。

11月25・26日の「D51復活運転記念イベント」(「全国SLサミット in やまぐち」関連イベント)にてD51形200号機が本線での復活運転を果たし、25日は同機が単独で「SLやまぐち号」を牽引。山口市の市街地付近の区間で沿線住民らが手を振り、SLがそれに応えて汽笛を鳴らす場面もあった。津和野駅に到着した後、転車台で方向転換を行い、新製客車とともに発車を待つD51形200号機の姿を観光客や鉄道ファンらが撮影していた。

  • 11月25日には、山口線において44年ぶりというD51形の復活運転も実現。津和野駅ではD51形を見ようと、観光客や鉄道ファンらが集まった

11月26日のC57形・D51形重連運転では、山間部を走る区間に多数の鉄道ファンらが集まり、市街地付近を走る区間も前日を上回る人数の沿線住民らが「SLやまぐち号」を迎えた。この日、往路(新山口発津和野行)で先頭に立ったのはC57形1号機。重連運転で力強く駆け抜ける姿に、沿線住民らも興奮した様子だった。復路(津和野発新山口行)ではD51形200号機を先頭に運行されたとのこと。なお、「D51復活運転記念イベント」の期間中、D51形200号機・C57形1号機ともに赤いナンバープレートで営業運転を行った。

「SLやまぐち号」は12月2・3・9・10日にC57形、12月16・17・23・24日にC56形の牽引で運行予定。1月1~3日には、「SLやまぐち号」と同時刻で臨時列車「SL津和野稲成号」が運行される。本線での復活運転を果たしたD51形200号機は今後、「SLやまぐち号」「SL北びわこ号」の牽引機関車として使用予定とされている。

  • 津和野駅の転車台にて方向転換を行うD51形200号機