俳優の内野聖陽が、テレビ朝日系スペシャルドラマ『ヘヤチョウ』(12月17日21:00~)に主演することが17日、明らかになった。
このドラマは、故・飯田裕久氏の小説『地取り』『検挙票』(朝日新聞出版)が原作。内野演じる誰もが認める刑事としての高い手腕で"ヘヤチョウ"として信頼されている男・釜本が、突如として人間的な悩みを抱えることになり、葛藤しながらも難事件に立ち向かう姿を描く。
内野は、過去に飯田氏が警察監修を担当するドラマに出演しており、2010年に飯田氏が急逝すると、内野主演で飯田氏原作のドラマ化の企画が立ち上がったが、内野の主人公を演じる年齢ではないという意向もあって見送りに。それから7年がたち、その企画が今回ついに実現、内野にとっても悲願が果たされる作品となった。
これまで『臨場』『ゴンゾウ』といった刑事ドラマで個性的な主人公を演じてきた内野は「いわゆる痛快な捕物帳的な刑事ドラマではない刑事の息遣い、あるいは被害者感情などをじっくりと描く作品になると思います。一言で言えば、一風変わった作品になるのではないか、という気がしています」と期待を込める。
共演には、若手女性刑事・美紀役で武田梨奈、釜本の理解者でもある上司・15係係長の沼尻役で平田満、釜本と敵対する東中野署署長・吉沢役で吹越満、釜本の妻・幸江役で奥貫薫、寝たきりとなった釜本の父・和彦役で石橋蓮司という実力派キャストが集結。
『八重の桜』『相棒』などの山本むつみ氏が脚本を担当しており、内野は「スタッフさんも超一流の方々が集まり、俳優さん、女優さんも僕の尊敬する方ばかりです。これは俺も気合いをいれなければ、と思って一つ一つのシーンをこれでもか、というぐらいこだわって撮影させていただきました」と話している。