ダンス&ボーカルグループ・三代目 J Soul Brothersの山下健二郎が29日、東京・六本木で開催中の第30回東京国際映画祭で行われた映画『パンとバスと2度目のハツコイ』(2018年2月17日公開)の舞台挨拶に、主演を務める元乃木坂46で女優の深川麻衣、今泉力哉監督と共に出席した。

山下健二郎

深川が映画初出演にして初主演を務める同作は、恋愛映画の旗手・今泉力哉監督によるオリジナル恋愛ストーリー。パン屋で働く市井ふみ(深川)と、中学時代の初恋の相手・湯浅たもつ(山下)を中心に、コミカルで人間交差点的な恋愛群像を描く。

山下は「初めてチャレンジするような役だった。普段体験したことないような役柄だったので、どうやって自分なりに引き出すかということを考えながらやりました」と、今回の役は新たな挑戦だったそう。司会者から「戦ったりアクションではないですもんね?」と言われると、「決して人を殴ったり、オラついたり、バイクに乗ったりはしないです」と笑った。

また、今泉監督の演出について「撮り方が長回しがあったり、独特の雰囲気が流れる瞬間があった。セリフとセリフの間をすごく大事にするというか、表情一つで訴えかけたり」と明かした山下。「役者としても、この作品に出て一つ自分のレベルを上げていただいたような感じがしました」と学びがあったという。

今泉監督は、オリジナルの恋愛映画を作るときは「自分たちに近い恋愛の話を作りたいと思っている」と言い、「お二人に演じてもらうときに、美しさやかっこいい部分を落としたりすることで、逆に美しく見えるたりキラキラするシーンになる」と説明。

山下が鏡越しで手を洗うシーンが、何回やってもかっこよくなってしまい、「まだかっこいい」と何度も撮り直したことも明かし、「そこも注目してほしい。『あっ、でもかっこいいね』っていう感想になると思うんですけど」と呼びかけると、山下は「褒められているような褒められていないような」と照れ笑いを浮かべた。