続いて、「雨の日頭痛」への対策を知久医師にうかがった。

■温度・湿度をきちんと管理

雨の日にはできるだけ気圧や気温、そして湿度の変化に影響を受けないよう、冷暖房や除湿器によって室温や湿度をコントロールするとよい。雨の日の頭痛は気圧の変化が大きな要因となるため、室内の気圧を一定に保ったり、外出を控えめにしたりすることも有効だ。

■雨の日に頭痛が起きたときの基本的な対処法

それでも頭痛が起こってしまった場合は、無理をせずに安静にするよう心がけよう。片頭痛が起こってしまった場合は、患部をタオルで冷やしたり、暗所で休んだりするとよいだろう。逆に緊張性頭痛の場合は温めるとよくなる。

■「雨の日頭痛」による肩こり・めまいの対処法

雨の日に頭痛が起こると、その痛みによるストレスで肩こりを感じることがある。肩こりによって血流が悪くなると頭痛が発生する場合もあるため、頭痛と肩こりには相関関係があるといえる。頭痛を悪化させないため、ストレッチやマッサージで肩こりを日ごろから予防するようにしよう。

また、肩こりと同様に、頭痛によるストレスでめまいが生じるケースもあるとのこと。めまいが起こったら安静にして、症状が改善されるまで休憩をとるように。めまいが治らない場合には内科か耳鼻科を受診するとよい。

肩こりによって血流が悪くなると頭痛が発生する場合がある

慢性頭痛には薬を用いた対処法も

雨の日に頭痛が起きると、薬を飲んで治そうと考える人もいることだろう。薬は薬局で購入できるものもあるし、クリニックの頭痛外来などで処方してもらえるものもある。

頭痛の発作時に用いる薬剤としては、発痛物質を抑える「アセトアミノフェン」や「非ステロイド抗炎症薬」などがある。非ステロイド抗炎症薬は胃に負担がかかるため、服用の際には注意しよう。また、拡張した血管を収縮させる「トリプタン系」「エルゴタミン」などを用いることもあるが、最近はトリプタン系を処方する場合が多いという。

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