『THE MARBLE LITTLES(マーブルリトルズ)』ドラマCD第1巻発売記念トークショー&ノベルティお渡し会が9月16日、東京・コトブキヤホールにて行われた。登壇者は、アラン・レッドフォードとはりねずみのルネの二役を演じた野上翔。役作りの裏話や、バースデーケーキのサプライズまで飛び出したイベントの模様と、イベント終了後に野上に行ったインタビューをお届けする。
『THE MARBLE LITTLES』は紳士を目指す5人の少年たちの物語。少年たちは、それぞれフェローズと呼ばれる小さな動物たちとペアになっており、キャストが少年とフェローズの二役を演じていることも大きな魅力の一つだ。また、キャラクターデザインは人気イラストレーターのサクライが担当している。
まず、イベントは作品紹介で幕を開け、野上がアランとルネの台詞を読み上げる。元気はつらつな少年アランの声と、かわいらしいルネの声をその場で野上が演じ分けると、そのギャップに客席からは感嘆の声があがっていた。
トークコーナーでは、アランとルネの演技について掘り下げていく。野上はメインキャラを一人二役で演じることが初めてで最初は戸惑ったとのこと。「アランはまっすぐな少年だから、僕もストレートに表現しようと思った」と話すが、ルネについては演じ方を迷ったそう。
「アランに教える役だし、トゲトゲとしたはりねずみだから、アランに『何やってんだよ』って言ったりするのかなと思って(笑)」と思い出しながら、最初にイメージしたルネの声を披露すると、いじわるそうな声に客席から笑いが起きる。結局、台本を読んで現在のかわいらしい声に落ち着いたとのこと。
収録では、アランとルネの声が重なるところは別々に録り、二人の会話を大事にしたい部分は台本通りの流れで収録を行ったという。「プロとしてやっているのにこんなことを言うのは恐縮なんですけど、自分で投げかけた台詞を自分で受け止める経験は勉強になりました」と振り返った。
また、アランの特技が絵ということにちなみ、野上がその場でアランを描いてみるコーナーも。野上が描いたアランのイラストはファンへのプレゼントとなり、急遽じゃんけん大会が行われた。
続いてのトークのお題は「誕生日の思い出」。ここで、9月4日に誕生日を迎えたばかりの野上にサプライズでバースデーケーキが登場! ファンからも「ハッピーバースデーのがみん」と合唱でお祝いを受け、驚きながらも「イベントで祝っていただけるなんて、めちゃめちゃうれしい! ありがとう!」と笑顔を見せた。
一年の抱負を聞かれると、「『THE MARBLE LITTLES』としては、最終的にはショートアニメ化を目指して、DVDを発売して、またイベントをやりたいです!」と、頼もしい一言。「僕個人としては、前は色々なことに追われていたけど、今は自分に向き合う時間ができて、すごく、毎日が、お仕事が楽しいんです。これをまた一年、続けていければと思います」と意気込みを語った。
ファンからの質問に答えるコーナーでは「『THE MARBLE LITTLES』キャスト5人の中で一番紳士だと思うのは?」との質問に、野上は「(八代)拓ちゃんは違うかな……(笑)」と即答。
「濱野(大輝)も違うんだよ。(小林)裕介さんは紳士というよりリーダーってイメージ。一番紳士なのは、(鈴木)裕斗くんかな。「Anime Japan」での『THE MARBLE LITTLES』イベントの時に、すごく緊張していたんだけど、『大丈夫だよ』って優しく声をかけてくれたんです。物腰も立ち居振る舞いもスマートですよね」と大絶賛の様子。
たっぷりとトークを行ってきた本イベントもエンディングへ。最後のあいさつで野上は「"フェローズには家族がいるの?"とか、"学校の先生が見てみたい"など、みなさんから色々なコメントをいただいていますが、それがいつか作品にも反映されたりするといいと思います。みんなで大きな作品にしていければと思うので、これからもよろしくお願いします」と、今後の展開への期待を述べた。
『THE MARBLE LITTLES』は2巻以降も順次リリースされる。広がっていく少年たちとかわいいフェローズの世界をぜひ楽しんで欲しい。
次ページからは、イベント終了後の野上へのインタビューをお届けしよう。