あなたが"やるべき"と思っている家事・育児、本当に必要?(画像はイメージ)

働くママは、仕事場でも家でも大忙し! To doリストを作って、効率的にやることをこなしている方も多いのではないでしょうか。でもその"やること"、もしかしたら"やるべきこと"と思い込んでいるだけで、案外"やらなくていいこと"かもしれません。

5歳と2歳を子育て中の筆者が、子どもができて「やめてみたこと」を紹介します。

バスタオルをやめてみた

お風呂上がりに大きなバスタオルに包まれるのは、幸せな時間です。ただ、それが家族の人数分ともなると、バスタオルは途端にかさばる厄介者になってしまいます。そこで、子育てに手のかかる今の時期はバスタオルをやめて、フェイスタオルを使うことにしました。

夫は体が大きい分、フェイスタオルでは心もとなく感じるようで、そこは強制することなく、バスタオルの使用を継続。それでも筆者と子どもたちの3人分のバスタオルがフェイスタオルになっただけで、洗濯物の量がずいぶんと減りました。バスタオルではサイズが大きく難しくても、フェイスタオルであれば子どもたちがたたむのを手伝ってくれ、時間削減にも役立っています。

平日の買い出しをやめてみた

仕事で疲れ切った体で、時間に追われながら、スーパーで食材の買い出しをするのはストレスが多いもの。そこで食材の購入は宅配サービスを利用し、平日はスーパーには行かないと決めました。

週に1回の宅配では食材が足りなくなってしまうので、不足分は週末に家族みんなでスーパーに行って買い足します。子どもたちには食材をどんな風に選ぶのかや、旬のものも実際に見て感じてもらいたいので、週末の買い物はその経験の場という意味もあります。

冷蔵庫が空っぽで、「これでは何も作れない……」と思っても、乾物などをうまく利用すれば、案外作れるものです。スーパーへ行く回数を減らすことで、自然と無駄遣いも減って、無理なく節約することもできています。

朝・昼の仕上げ磨きをやめてみた

子どものお世話で個人的に最も憂鬱に感じるのは、子どもの"仕上げ磨き"です。5歳の息子は歯磨きの意味を理解するようになったことで協力的になりましたが、2歳の娘は毎回、それはもう大騒ぎ! 全力で嫌がるので、終わる頃には親子でぐったりしてしまいます。

そこで仕上げ磨きは1日1回だけ、夜寝る前にすることにしました。朝・昼は、子どもたちが自分で歯磨きをします。どこまでしっかり磨けているかはかなり怪しいですが、うがいだけはしっかりするように声掛けをしています。憂鬱な仕上げ磨きも、1日に1回だけならがんばれるし、1回だけだから丁寧に……とも思えます。ちなみに、今のところ子どもたちは虫歯ゼロです。

正しくあろうとすることをやめてみよう

今回は、暮らしの中のちょっとした"やめてみたこと"をご紹介しましたが、一番自分を大きく変えた"やめてみたこと"は「正しくあろうとすることをやめてみた」ことかもしれません。

正しい妻、正しい母として、他人から評価されることを求めてしまうと、できない自分ばかりにフォーカスしがちです。他人の目を意識した正しい自分ではなく、ありたい自分を意識することで、肩の力が抜けることもあるのではないでしょうか。

もちろん、どんな自分でありたいかは人それぞれ。ご自身の大切にしたいものは何かを考えてみると、ありたい自分につながる"やめてもいいこと"が見つかるかもしれません。


著者プロフィール

ラーゴムデザイン代表 長谷部敦子
ファイナンシャルプランナー、マスターライフオーガナイザー、メンタルオーガナイザー。父親の看取り介護、自身の結婚を通して、「心」と「お金」の整え方を知ることの必要性を感じ、学びを深める。2012年・2014年の出産を経て、2015年に「しなやかな生き方をデザインする」をコンセプトに起業。家計・起業・扶養などに関わるお金の悩みや、働きたい女性のメンタルについての相談・講師業を中心に活動。働く母の目線で、日々のくらしを快適にする仕組みづくりについての執筆も行っている。「生き方デザイン.com