田中貴金属は8月23日、「貴金属投資に関する意識調査」の結果を発表した。調査期間は2017年5月22~31日、有効回答は一般消費者2,500人、貴金属投資商品(「金地金」「プラチナ地金」「金貨・プラチナコイン」「純金、純銀、プラチナ積立」「金EFT」など)保有者500人。
期待すること、1位「安全性の高さ」
貴金属投資に興味を持ったきっかけを聞くと、1位「メディアなどで投資の情報に接することが多くて」(29%)、2位「銀行の金利に不満を感じて」(19%)、3位「世の中の景気や相場の変動によって」(18%)との順に。年代別にみると、20代は「世の中の景気や相場の変動によって」(26%)と「収入が増えて日々の資金に余裕ができて」(17%)、30代は「預貯金が増えて分散させたいと考えて」(23%)、60代は「銀行の金利に不満を感じて」(27%)が多かった。
一般消費者が貴金属投資商品に期待することは、前年に続いて「安全性の高さ」がトップ(32%)。2位は「長期にわたっての資産運用」(28%)で前年3位からランクアップした。既に貴金属投資を行っている人の間でも、「安全性の高さ」(36%)が前年2位から順位を上げて1位となった。
同社は「トランプ米大統領が就任して以降、米国経済政策の不安定な状況に加え、英国のEU離脱や中東の混乱など世界経済の先行き不透明感から、貴金属投資商品にますます安全性が求められている様子がうかがえる」と分析している。
既に貴金属投資を行っている人に、貴金属投資商品を購入することに決めた理由を聞くと、「購入したらほったらかしでいい」が35%と最も多く、次は「いつでも現金化しやすい」で26%。また「商品の仕組みがわかりやすい」は前年比4ポイント上昇の19%で3位に入った。