引っ越しにはどのようなお金がかかる?

一方、引っ越しをした場合はどうでしょうか。家賃が高すぎるのでもっと抑えたい、今より住みやすい物件を探したい、職場に近い家に引っ越して通勤の負担を減らしたい、といった希望がある場合、更新を機に引っ越しを検討するのもいいでしょう。

ただし、引っ越しをするには様々な費用がかかります。まず、新しく部屋を借りる際には敷金と礼金を支払う場合があります。敷金は家賃の1~2カ月分、最近ではかからない物件も増えているようですが、礼金は1カ月分が一般的です。そのほかに、不動産会社へ支払う仲介手数料、火災保険料、保証会社を利用する場合には保証料が発生します。また、当然ながら、業者に引っ越し手配を依頼すると、その費用もかかります。近所へ挨拶に行く際の手土産や新たに買い替えるものなど、細々したお金を合わせると、それなりに大きな金額となるでしょう。

そのため、更新と比べると、引っ越しする方が費用はかかる場合が多いかもしれません。ただし、引っ越しの曜日や時間帯を工夫する、荷物量を減らす等をすれば引っ越し費用は抑えられます。また、礼金がない物件や、「フリーレント」といって、入居後の家賃が数カ月分無料になる契約形態の物件を選択することで、初期費用を圧縮することも可能です。また、退去時にはそれまで住んでいた物件における敷金の一部が戻ってきます。こう考えると、必ずしも「引っ越しの方がお金はかかるから損」とは言えません。