いま目の前に100万円があったら?

最後は、西野さんを交えてパネルディスカッションが行われた。来場者には事前アンケートが実施されており、それによれば「年収」で最も割合が大きかった回答は「~300万円」(39.13%)、次いで「~500万円」(37.68%)。「資産額」(預貯金、株式など)では「~100万円」(61.4%)が最も多く、次いで「~500万円」(27.1%)という結果に。「いま目の前に100万円があったら?」という質問では、「自分磨きに使う」(32.86%)、「旅行する」(20.00%)、「貯金する」(12.86%)という回答が上位だった。

事前アンケートで「年収」「資産額」を聞いた(左、中)。「いま目の前に100万円があったら?」という質問には、「自分磨きに使う」を選ぶ人が多かった(右)

いま目の前に100万円があったら? という質問、Kyashの鷹取氏は「社会人3年目のときにクルマを買った。そのときの自分に対する投資だった」と回答。西野さんも「自分も20歳の頃に、"調子に乗っている若手"をアピールしたくてマスタングというアメ車を買った」。北澤氏は「初任給でフランク・ミュラーを買った。子供ができたらあげる積もり」と回答。

最後は、西野さんを交えてパネルディスカッションが行われた

続くテーマは「20代の時に何かお金で失敗しましたか」。マネーフォワードの浅野氏は「学生時代に投資に興味を持った。そこでバイトで稼いだ50万円を信用取引につぎ込んだが、全額失った」というエピソードを披露。リスク感覚をいかに身に付け、コントロールしていくことが大事か、その経験で学んだという。

「投資だけでなく、その後も転職、起業などあらゆる局面でそのリスク感覚が役立った。あの時、損をして本当によかった」と苦笑いしつつ当時を振り返った。北澤氏も「若い頃にお金と向き合い、失敗した方が良い」と同調、鷹取氏も「リスクを取らない方がリスク。私は巷の怪しいお金儲けの情報に1万円を出して失敗したことがある」と笑った。浅野氏は「独り身ならなんとでもなる。家庭をもつとリスク管理も難しくなるが、20代の頃ならリスクがとりやすい。だから投資を始めるのも、若い頃の方が良い」と説明していた。