いすゞ自動車は22日、大型観光バス「ガーラ」を改良して、7月3日に発売すると発表した。今回の改良により、すべての車型で2017年9月から適用される平成28年排出ガス規制に適合するとともに、平成27年度燃費基準達成によってエコカー減税の対象(全長9m車GVW12トン超を除く)となる。

いすゞの大型観光バス「ガーラ」を改良

先進安全装置では、すでに全車標準装備の衝突被害軽減ブレーキに関して、低速走行している先行車に対する衝突回避支援機能の性能を向上させた。レーダーとカメラを併用することで歩行者の検知も可能となり、歩行者や停止障害物への衝突回避を支援する。

全長9m車では、新たに7速AMT(自動変速式トランスミッション)を採用した。インパネに設置したギヤセレクターでは、ダイヤル操作でN / D / Rのレンジ切替えや前進・後退時の「SLOW」モードへの切替えが可能となっている。ステアリングコラムに設置したシーケンシャルレバーでは、手もと操作によりオート / マニュアルのモード切替えやギヤのアップ・ダウンが可能で、誰もが使いやすいイージードライブを実現。全長9m車はエンジンのダウンサイズも図られ、260馬力5.1リッター新型A05Cエンジンを採用している。

運転負担の軽減として、マルチ・インフォメーション・システムに7インチ大型ディスプレイを採用し、ドライバーの操作性・視認性を向上させた。同システムはステアリングスイッチやタッチパネル式AV機器集中操作スイッチの採用に加え、安全運転やエコ運転の支援、装置の異常や警報などさまざまな情報が表示される。

インテリアでは、高音質で省電力のデジタルスピーカーを採用したほか、室内灯・路肩灯・番号灯に長期間使用可能なLED式ランプを採用し、メンテナンスコストの低減を図っている。ハイグレードなシートやインテリアカラーの新しいプランを追加することにより、コーディネートの選択の幅も拡大した。

インテリアはコーディネートの選択の幅が拡大

ラウンドフォルムコックピット

ギヤセレクター

シーケンシャルレバー

大型観光バス「ガーラ」の価格は、全長12mでボディ仕様「HD 貸切11列」(車型 : 2TG-RU1ASDJ)の場合で4,168万440円、全長9mでボディ仕様「HD9 貸切7列 サロン1列」(車型 : 2KG-RU2AHDJ)の場合で3,449万8,440円(ともに税込)。