マンパワーグループは5月26日、"キャンディデイト(求職者)優先度調査"をベースとした労働白書「採用企業を熟知するキャンディデイトの増加」を発表した。調査期間は2016年10月18日~11月18日、対象は現在労働力人口を構成する約1万4,000人(18~65歳)で、世界各地の19カ国で実施した。
「昇進の機会」を重視、日本はわずか8%
キャリアに関する決断で一番重要なポイント尋ねたところ、グローバル平均では「給与」が59%でトップ。以下、「仕事内容」が53%、「昇進の機会」が39%、「福利厚生」と「勤務時間の柔軟性」が同率の38%、「勤務地」が34%、「会社のブランド/評判」が20%と続いた。
国別にみると、日本は「給与」(84%)と「仕事内容」(82%)が圧倒的に多く、次いで「福利厚生」(42%)、「勤務時間の柔軟性」(33%)と続き、「昇進の機会」は19カ国中最も少ない8%にとどまった。ノルウェーと英国では「仕事内容」(共に71%)が1位。オーストラリアでは「給与」(29%)は最下位から2番目に低く、「勤務時間の柔軟性」(41%)「勤務地」(43%)が高かった。
応募前に企業ブランド関連情報を集めた求職者はグローバル平均で28%。国別のトップは中国(44%)で、米国(27%)、オーストラリア(24%)、英国(26%)では1年前に比べて入手できる情報量が約2倍に増加したという。一方、日本(19%)は19カ国中17位と非常に少なかった。
応募前に給与に関する情報を集めた求職者はグローベル平均で44%。国別では、中国(81%)が最も多く、次いで日本(73%)、メキシコ(59%)と続いた。他方、ノルウェー(17%)とスウェーデン(19%)では2割未満にとどまった。