マイナビは5月25日、就職活動経験(活動中含む)のある子供を持つ保護者を対象に実施した「2017年度就職活動に対する保護者の意識調査」の結果を発表した。同調査によると。8割の保護者が子供の就職活動に関心を持っており、6割強が就職環境は「厳しい」と考えているという。

同調査は、就職活動中(活動予定を含む)および2017年3月に卒業した就職活動経験のある子供を持つ保護者を対象に実施したもので、今年で3回目。調査期間は2017年4月9日から4月10日までで、有効回答数は1,000名。

結果は次の通り。まず、子供の就職活動に対して、8割(80.3%)の保護者が「関心(高い関心+関心)がある」と回答。前回調査(2015年1月)では69.5%で、2年前から10.8pt増加しているという。とりわけ母親の関心が高く、84.9%(前回:72.8%)が「関心がある」と回答し、父親の78.5%(前回:67.7%)を6.4pt上回った。

子供の就職活動に「高い関心がある+関心がある」

また家族の中で、子供と就職活動について最も多く話すのは「母親」(68.1%)で、「父親」(28.0%)を大幅に上回った。さらに、81.7%の母親が「子供と(よく+どちらかというと)話をする」(父親:57.5%)と回答しているとのこと。

就職活動について最も多く話す相手

子供と普段からよく話をすると思いますか

(よく+どちらかというと)話をするの合計 ※父母・息子娘の組み合わせ別

続いて、就職活動についての知識を聞いたところ、59.2%の保護者が「(よく+そこそこ)知っている」と回答。「3月1日以降会社説明会が開催される」(56.3%)、「6月1日より選考活動ができる」(50.2%)といった回答が5割を超えた。また、就職環境については「(大変+多少)厳しい環境」(65.5%)が「(多少+かなり)楽な環境」(34.5%)を上回った。

子供の就職活動環境について知っているか

いまどきの就職活動について知っているものはあるか

子供の就職活動環境がどのような状況にあると感じるか。画像右はマイナビ学生就職モニター調査4月の活動状況

【参考】(学生対象)先輩と比較して自分たちの就職活動は ※マイナビ学生就職モニター調査4月の活動状況より

さらに、保護者が望む子供の就職先についても聞いたところ、「経営が安定している」(44.0%)が前回(48.1%)同様最も多く、「本人の希望や意志に沿っている」(36.9%)、「本人の能力・専門性に活かせる」(28.4%)が続いた。また、子供の社会人としての今後について望むこと聞いたところ、「新卒で入社する会社で正社員として長く勤めてほしい」(52.8%)が最も多く、次いで「子供が決めたのなら、どんな働き方でもよい」(20.2%)だった。また、19.5%の保護者が入社式や内定式に「出席したい」と回答しているという。

入社してほしい企業の特徴(2つまで選択) ※上位抜粋

子供の社会人としてのこれからについて望むこと

子供の入社式や内定式に出席したいか

このほか、57.2%の保護者が大学選択時に就職実績を「(かなり+ある程度)重視した」と回答(前回:53.0%)していることもわかった。最も重視したことは「学部ごとの就職率」と回答した保護者は34.6%(前回:32.7%)、次いで「学部ごとの就職先業界」が22.0%(前回:22.1%)だった。

大学選択時に就職実績を重視したか

大学の就職実績に関して、最も重視したこと