「第25回橋田賞」の授賞式が10日、都内ホテルで行われ、橋田賞に輝いた女優の新垣結衣はスケジュールの都合により欠席したが、メッセージが紹介された。

新垣結衣

昨年放送された主演ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS)での演技を評価され受賞した新垣。「このような賞をいただき本当にありがとうございます」と感謝し、「時を重ねるごとに強く思うのは、このお仕事を始めてからずっと、すばらしい作品、スタッフ、キャストのみなさんに恵まれ、助けられ、一つ一つを乗り越えてこられたということ。本当に幸せ者です」と打ち明けた。

そして、「今回の橋田賞も、これまで出会ったみなさまに押し上げてもらったおかげていただけた賞だと、作品に関わった全員でいただいた賞だと感じています」と続け、「これからもその愛情に応えるべく、いつでも自分のできることを精いっぱい、誠実にやっていきたいと思います」と誓った。

また、「本日は橋田寿賀子先生に直接お言葉をかけていただけるかもしれない貴重な機会だと、とても楽しみにしていたのですが、会場に行けずにとても残念です」と伝え、「このような形のご挨拶になってしまい。本当に申し訳ありません」とお詫び。「あらためてこのたびは橋田賞をいただき、本当にありがとうございました」と感謝の言葉で締めくくった。

脚本家・橋田壽賀子が理事を務める橋田文化財団が主催し、日本人の心や人と人とのふれあいを温かくとりあげてきた番組と人に贈られる同賞。今回、橋田賞には新垣のほか、土曜ドラマ『夏目漱石の妻』(NHK)、『ふつうが一番～作家・藤沢周平 父の一言～』(TBS)、『人生フルーツ』(東海テレビ)、NHKこども幼児番組(NHK)、俳優の船越英一郎が選出され、大賞は該当なし。新人賞には女優の高畑充希、特別賞には俳優の中村吉右衛門と昨年11月4日に亡くなったドキュメンタリストの吉永春子氏が輝いた。