フィギュアスケート女子の浅田真央(26)が12日、都内ホテルで現役引退会見を開き、約430人の報道陣が集結。最後のあいさつで涙をこらえながら決意を語る浅田に、温かい拍手が沸き起こった。

涙をこらえて最後のあいさつをする浅田真央

10日に自身のブログで引退を発表した浅田の生の声を聞こうと、ムービー約50台、スチール約100人、計430人の報道陣が集結。その多さに、浅田も「これだけにたくさんの方がいらしてくださっていたので、私自身ちょっとびっくりした」と驚き、「今はちょっと落ち着いています」と話した。

会見では、「あらためてご報告いたします。私、浅田真央は、選手生活を終える決断を致しました」と報告。「最後の全日本選手権で、もういいんじゃないかなと思いました」「自分の体も気力も出し切ったので、悔いはありません。やり尽くしたなと」と晴れやかな表情で語った。

終始笑顔の会見だったが、立ち上がって最後のあいさつをした際、「みなさん今日は本当にありがとうございました。発表してからは本当にこの2日間、温かいお言葉をいただいて、私も本当に晴れやかな気持ちで引退を迎えることができました」と感謝の思いを伝えた後、「スケート人生で経験したことを忘れずに、これから新たな目標を見つけて、笑顔で」と話したところでストップ。こみ上げてくる涙を報道陣に見せまいと後ろを向き、それから振り返って「前に進んでいきたいと思っています」と続けた。

そして再び、後ろを向いて涙をこらえてから、「皆さん、応援どうもありがとうございました」と締めくくった浅田。2度背中を向けて照れ笑いを浮かべる浅田に、会場からは温かい笑いが起こり、最後には、これまでの活躍への称賛と今後の人生を応援する気持ちのこもった拍手が送られた。