リビングくらしHOW研究所は2月28日、「パートタイマーの今とこれから」に関する調査結果を発表した。調査は1月31日~2月5日、パートで働く女性423名を対象に、webアンケートで行われた。
「今の仕事の内容や待遇に満足しているか」を聞いたところ、68.1%が「満足」(「とても満足」12.1%+「まあ満足」56.0%)、31.9%が「不満」(「少し不満」24.3%+「不満」7.6%)と回答した。
「不満」の理由については、「給料が安い」「給料・待遇が上がらない」がどちらも40.0%と多く、次点は「職場の人間関係」で31.1%だった。
続いて、「ここ1・2年で時給・待遇は上がったか」を聞くと、66.9%で「変わらない」が最多に。以降、「上がった」(19.6%)、「よくわからない」(9.9%)、「下がってきた」(3.6%)だった。
「上がってきた」と回答した人が多い業種は、「製造」(36.4%)、「飲食・フードの接客」(28.6%)、「物流・配送・軽作業」(26.3%)。
また、「ここ1・2年の忙しさ」についても聞くと、48.5%が「変わらない」。以降、「忙しくなっている」(36.9%)、「よくわからない」(8.0%)、「暇になっている」(6.6%)となった。
業種別に「忙しくなっている」の回答割合を見ると、「保育士・幼稚園教諭」が最も多く63.6%に。そのほか、「教育」(47.1%)、「医療・介護・福祉」(45.3%)、「販売接客」(44.3%)といった業種でも忙しさが増していることが伺えた。
配偶者控除等の税制改革後「もっと働く」は40%
配偶者控除等の税制改革(「103万円の壁」が150万円に引き上げ) に対する意見を聞いたところ、49.9%が「賛成」と回答した。次いで「どちらともいえない」(43.7%)、「反対」(6.4%)となった。
「どちらともいえない」理由を聞くと、「主人の会社からの配偶者手当が103万円以内」(37歳)、「社会保険も同時に上がらないと働く時間はのびない」(49歳)、「個人的には歓迎だが、不足する税収が他で増税になるかもしれない」(55歳)といった声があった。103万円の枠が広がることはある程度評価しながらも、社会保険や税制、企業の福利厚生制度などと方向性が整理されていないことを指摘する声が目立った。
また、「この改革が実現したら、働き方を変えるか」という質問では、「(従来の社会保険扶養の範囲である)年収130万円まで働きたい」が21.3%、「(配偶者控除枠の)150万円まで働きたい」が18.2%と、合わせて39.5%の人が「もっと働きたい」と回答した。
最多回答は「今の勤務時間などがちょうどいいので、変えるつもりはない」(35.3%)。「106万円の壁の範囲で働く」(19.2%)と合わせると、54.5%が今の働き方を現状維持したいと考えていることがわかった。