日本生命保険は2月2日、個人保険・個人年金保険の予定利率(利回り)を4月から引き下げるとともに、一部保険商品の保険料を値上げすると発表した。

「終身保険」は平均約20%値上げ

「学資保険」「こども保険」「年金保険(払込期間20年以下)」の予定利率(利回り)は現行から0.5ポイント、「年金保険(同20年超)」は0.3ポイント引き下げられ、いずれも0.85%になる。2017年4月2日以降の契約から適用する。同社は「運用力と健全性があるがゆえ、改定幅を小幅にとどめられている」と話している。

主な商品の予定利率(出典:日本生命保険Webサイト)

あわせて、毎月支払うタイプの「学資保険」「こども保険」「年金保険」「終身保険」などの保険料を値上げする。値上げ幅は「年金保険」が平均約3%、「終身保険」が平均約20%。

例えば、40歳の男性が死亡時に300万円の保険金が出る「終身保険」に加入した場合、毎月の保険料(支払い60歳まで)は現行の1万1,178円から22.1%(2,475円)値上がりして1万3,653円になる。4月以降の契約から適用する。

保険料例(月払、口座振替)(出典:日本生命保険Webサイト)

同社は「マイナス金利政策の導入に伴い金利が大幅に低下したことを受け、2017年4月に標準利率が現行の1.0%から0.25%に引き下げられることが決定している。そうなると、保険料を決める予定利率を標準利率より高い水準とした場合、多額の標準責任準備金の積み増しが発生し、基礎利益への影響が出ることから、標準利率の改定に伴い予定利率の引き下げを決定した」と説明している。