壊滅的に遅れておりますが、あけましておめでとうございます。栄えある2017年一発目はやっぱり、20世紀最大のギタリスト、ジミヘンでしょう。今回は僕のお気に入りでもあり、みなさんも好きだろうな!? というジミの曲ベスト5を人気順に並べてみます。

ボールド・アズ・ラブ 好き? ピントこない?

ジミ・ヘンドリックス。1942年11月27日シアトル生まれ、1970年9月18日没、享年27歳。同世代には、

  • ポール・マッカートニー 1942年6月18日生
  • ジョージ・ハリスン 1943年2月25日生
  • ボブ・ディラン 1941年5月24日生
  • ミック・ジャガー 1943年7月26日生
  • キース・リチャーズ 1943年12月18日生
  • ジェフ・ベック 1944年6月24日生
  • ロニー・ジェイムス・ディオ 1942年7月10日生
  • マーティン・スコセッシ 1942年11月17日生

などなど、ロックスター大豊作の年代だ。(スコセッシはライブ映画をたくさん撮ってるから入れてみました。)

60年代ロックを牽引した彼らの中で、もっとも活動期間が短かったのがジミ・ヘンドリックスだ。デビューからわずか4年、スタジオレコードわずか3枚の活動だった。それでもなお、輝き続けている偉大なミュージシャンなのです。

ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス
アクシス:ボールド・アズ・ラヴ
1967年12月1日
Sony Music Entertainment

3:26頃曲が流れます。野太いストラトのファズとフランジャーが強烈にカッコイイ。

5位はボールド・アズ・ラブ。70.9%の人が好きと答えてくれてます。いいよね。後半のフランジングの効いたソロ。1967年当時、本当に新しい音だったのだと思う。

オール・ア・ロング・ザ・ウォッチタワー 好き? ピントこない?

ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス
エレクトリック・レディランド
1968年10月16日
Sony Music Entertainment


ボールド・アズ・ラブをかわして4位。ボブ・ディランの名曲で他にも大勢のロックミュージシャンがカバーしているが、なんと言っても「ジミがカバーしてロックにしたからみんなが注目した」というのが僕の持論だ。これぞ60年代の王道のロック、に仕上がっている。2:33からのカッティングの素晴らしさを聴いてください。

ヘイ・ジョー 好き? ピントこない?

ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス
アー・ユー・エクスペリエンスト?
1967年5月12日
Sony Music Entertainment
Purple Haze/Hey Joeなど収録

ほらほら、この辺から80%くらいのヒトが「好き」と言い始めましたよ! 3位のこの曲、イギリスデビュー曲でもある。スタジオ盤ではおとなしめの切ないブルースで1:56あたりのギターソロも生音ですが、ライブではどこまでも破壊的なファズサウンド、太すぎるストラトから紡がれるソロの旋律が恐ろしくカッコイイ。

リトル・ウィング 好き? ピントこない?

youtubeで曲が聴けます。

2:26頃曲が流れます

いよいよ2位、81%の人びとが「ゼッタイいいね!」と言ってるよ。

パープル・ヘイズ 好き? ピントこない?

言わずと知れたジミヘン最大知名度のこの曲。僕がこの曲を初めて聞いたのはジミヘンではなく、中学2年生の時でフランク・マリノ&マホガニー・ラッシュのライブレコードだった。違和感のあるメロディーの連なり、変な感じのコード進行、マイナーだかメジャーだかわからないヴォーカルメロディ。とても驚いたものだ。すぐさまレコードを買い聞き込んだ。ライノーツを読んで、どうやらこれがカバーであることがわかった。ジミ・ヘンドリックス。目にしたことはあった。そういえば、ブライアン・メイのインタビューで好きなギタリストにこの名前があがっていた。

そうだ、ジミヘンを聴こう!

そう思いたち、当時はレコードを買うならココ! と決めていた秋葉原にあった石丸電気に向かった。どれを買えばいいものやらわからず、死後日本で選曲された2枚組ベスト盤「The Essential Jimi Hendrix」を買った。なんというか、ブッ飛んだ音に驚いた。録音時期は60年代後半。ビートルズがサージェント・ペパーズを出した頃とほぼ同時期。逆回転録音あり、フランジャーあり、ステレオパンありのサイケデリックなサウンドとリトル・ウィングに代表される生っぽさを前面に出したサウンドが入り交じり衝撃を受けたのだ。

不動の名曲にしては物足りないな……。100%が好きといってもいいはずだ。まあ、いい。この1曲でハードロックは大きく進化したのは紛れもない事実なのだ。みなさんももう一度聴いて堪能して欲しい。

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さて今回も読者のコメントを紹介します。

「高校の入学式で聴いた上級生たちの生バンド演奏がとても印象的でした」(神奈川県64歳男性)
──僕より少し上の世代の方ですから、リアルタイムに近い時期だったのでしょう。うらやましいです。

「個人的ですがジミヘンの曲は好きだ」(東京都48歳女性)
──僕の人生でジミヘンが好き、という女性を初めて知りました。うれしい。僕の妻はまったく理解を示しません。

「ジミはヴァン・ヘイレンと並ぶギター界のイノベーターだと思います。今聴いても素晴らしい! かっこいい!」(滋賀県54歳男性)
──その通り! 同じ主旨のことをポールも言ってますね。ポールは「でも僕にとってのNo.1はジミだ」と付け加えています。

「残念ながらジミ・ヘンはマイ・アーティストではなく、私にとっては変な人なのでした。クラプトンで同じような企画をぜひ!」(千葉県59歳男性)
──むかっ! まあ、いいでしょう。クラプトン、考えておきますよ。

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ここからは、対決リクエストをご紹介。

PN:ハニャニャふわ「キング・クリムゾン」(福島県47歳男性)
──おお、いつもアイアン・メイデンだの、メタル押しのハニャニャふわさん、今回は現実的なリクエストですね。

PN:LZ-00X「昭和のアイドル対決」(東京都48歳男性)
──面白そうだけど、いったい何人くらい選択肢を出せばみなさんの気が済むのだろう……?

次回のアンケートは未定ですが仕込んでおきますのでお楽しみに。 あまり間が空かないようがんばります。

調査時期: 2016年12月16日~12月18日
調査対象: マイナビニュース会員[40歳以上]
調査数: 853名(男性629名 女性224名)
調査方法: インターネットログイン式アンケート