1月21日公開の映画『沈黙-サイレンス-』のジャパンプレミアが17日、東京・六本木のTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、マーティン・スコセッシ監督、窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮が出席した。
アメリカが世界に代表する巨匠・マーティン・スコセッシ監督が、戦後日本文学の金字塔とも言われる遠藤周作の『沈黙』を長い年月をかけて映画化した本作。公開を間近に控えたこの日、再来日したスコセッシ監督が窪塚洋介ら日本人キャストとともに豪華なジャパンプレミアに登場した。
窪塚ら日本人キャストとの再会となったスコセッシ監督は「こうやって東京で一同に再会できるのは感慨深いものがあります。これまで2年間編集してきましたが、ずっと皆さんとお付き合いした感覚なので、私にとっては昨日会ったばかりのようです。お馴染みの顔になっていますね」と笑顔。日本人キャストたちの演技については「本当に皆さん素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。皆さんの頑張りや力、深みを見せてもらいました」と賛辞を惜しまなかった。
そのスコセッシ監督との作業を問われた窪塚は「こんな極東のどこの馬の骨とも分からない俺に、毎日どれだけ敬意を払ってくれたことか。毎日夢の中で仕事をしているみたいでした。監督が僕らを本当に乗せてくれるので最高に良い芝居ができたし、改めて偉大な監督だと思いました」と感謝しきり。また、加瀬扮する隠れキリシタン・ジュアンの妻・モニカを演じた小松菜奈に、ジュアンが死ぬシーンを2度求めたというスコセッシ監督は「モニカが激しくリアクションするシーンで、彼女の芝居にびっくりして、もう1回お願いするのが痛々しかったです。でももう1回お願いしたら、激しい演技を見せてくれたので見ものでしたね」と褒めち、夫役の加瀬も「小松さんは普段ダルそうなのに、芝居に入ると200%の力が出ます。そのシーンも倒れちゃうぐらい力を出し切っていましたが、次の日も全く同じぐらいの力でやるので、普段パワーを蓄えているのかなと思いました」と小松の豹変振りに驚嘆していた。映画『沈黙-サイレンス-』は、1月21日より全国公開。