ホビーメーカー・コトブキヤは12月23日、コトブキヤ立川店が入る東京の壽屋ビル3Fコトブキヤホール(イベントホール)にて、「HMM ZOIDS」シリーズ10周年を記念したイベント「KOTOBUKIYA HMM ZOIDS SERIES 10th Anniversary」を開催した。
2006年11月に発売された「HMM ZOIDS」第1弾『シールドライガー』の発売からはや10年。イベントの中では、これまでに発売された商品や関連アイテムの展示をはじめ、コトブキヤHMMゾイドのボックスアートを手がけている人気イラストレーター・マーシーラビット氏のサイン会なども展開された。また、来場者特典として、「HMM ZOIDS SERIES 10th Anniversary」のロゴが刻まれたオリジナル缶バッジも配布され、多くのファンが会場に詰めかけた。
今回の目玉は、ユーザーが参加する対戦型イベント「第一次スタンド・リバー会戦」。これは、参加者がHMMゾイドの完成品部隊を持ち込み、共和国・帝国の両軍に分かれて展示し、各部隊のポイント数によって勝敗を決定するというものだ。
「第一次スタンド・リバー会戦」には、まずZOIDSイベントではおなじみのホビーライター・ヤマザキ軍曹をはじめ、 コトブキヤの宣伝・森英昭氏らが登場し、トークを繰り広げた。今回のような公開企画会議を行うのは約4年ぶり。森氏は新設された立川のコトブキヤホールでZOIDSイベントを行える喜びをかみしめ、ヤマザキ軍曹は以前のゾイド公開企画会議で誕生した「RBOZ-003 ゴジュラス」が、シリーズ10周年を記念して"ジ・オーガ仕様"となった「ゴジュラス・ジ・オーガ」の発売をファンと共に祝い、盛大に盛り上げた。
また、ヤマザキ軍曹は「以前のイベントを超えるものにしたかったが、なかなかお客さんが納得するものにするのは難しい。なので今回は逆転の発想として、お客さんに頑張ってもらい、それをわれわれが楽しむという企画にしたかった」とカミングアウトし、会場は爆笑。また、「商品を出したんだから、今度はみんなが送り返してほしい。これがキャッチボール」と企画を説明すると、来場者から大きな拍手が起こった。
その後、スペシャルゲストとして、声優・上田芽依と、舞台役者兼声優の福井清香、さらにマーシーラビット氏が参戦し、ユーザーの持ち込んだ機体を解説するコーナーに。参加者は、プラ板からパーツを自作したり、他の機体のパーツを組み合わせたり、光るギミックや駆動ギミックを取り入れるなどして、開発スタッフを驚かせた。マーシーラビット氏も「どの機体も素晴らしい。どれもゾイドのすごい熱量の入った作品ばかり」と大絶賛した。
また、上田は共和国軍、福井は帝国軍のオペレーターとなって、ユーザーが持参した製作ポイントのレポートを読み上げるミッションに挑み、参戦者の士気を大いに高めていた。最終的に「第一次スタンド・リバー会戦」は、共和国軍の勝利をつかんだが、参加者、敵味方関係なく熱いゾイドトークを交わし、機体の記念撮影をするなどして終始盛り上がるイベントとなっていた。
さらに、イベントではタカラトミーの無料スマートフォンアプリ『ZOIDS FIELD OF REBELLION』(iOS/Android)の最新情報も公開された。本作は「ZOIDS concept art」の世界を舞台に、複数のプレイヤーが二つのチームに分かれて対戦するマルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ(MOBA)。今回は、コンセプトビジュアルのメイキング映像が流れたほか、ゴジュラスやレッドホーンのビジュアルが初お披露目された。
また、以前行われたβテストでは、シールドライガー、ジェノザウラー、アイアンコング、ゴルドスの4機体のみ使用できたが、公開された映像からコマンドウルフとレッドホーンの存在が明らかに。気になる『ZOIDS FIELD OF REBELLION』の開発状況に関しては順調で、配信時期は今冬とのこと。続報は公式サイトにてチェックしていただきたい。
なお、ユーザー参加イベントは終了したが、商品の立体物や関連アイテムを展示する「コトブキヤHMMゾイドアーカイブ 10th Anniversary」は、2016年12月30日まで、コトブキヤ立川本店まで開催されているので、興味のある方はぜひ足を運んでみよう。
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