東映アニメーションが創立60年の節目に贈るオリジナル劇場アニメ『ポッピンQ』が、ついに全国公開。公開初日となる12月23日には、初日舞台あいさつが行われ、出演キャスト10人と宮原直樹監督が登壇した。
500人を超える観客が集まった劇場に、宮原直樹監督のほか、出演キャストより瀬戸麻沙美、井澤詩織、種﨑敦美、小澤亜李、黒沢ともよ、田上真里奈、石原夏織、本渡楓、M・A・O、新井里美が登場した。
初めに一言を求められると、
瀬戸麻沙美「みなさんおはようございます! 2階席もあったんですね! 完全に圧倒されています!」
井澤詩織「今日はこんな朝早くにお越し頂いてありがとうございます。是非楽しんでいってください!」
種﨑敦美「雨も風も去って無事に初日をむかえられて本当に良かったです!」
小澤亜李「今日はなんとなく暖かいですけど、居眠りしないで楽しんでいってくださいね!」
黒沢ともよ「やっとこの日をむかえることができて嬉しいです」
田上真里奈「私は普段、『朝映画』しているので、朝に映画を観るというのはとってもいいと思います!」
石原夏織「こんなに朝早くみなさんの顔が見られて嬉しいです!」
本渡楓「私は朝早く起きて映画館へ来ることはなかなか無いんですが、みなさん、今日は最後まで目を開けて観てくださいね!」
M・A・O「休日の今日、一日のスタートを『ポッピンQ』でむかえてくれて嬉しいです!」
新井里美「今日が初日なんだなと思ったら胸がいっぱいになりました」
と、初日に集結した熱いファンへの感謝の気持ちと喜びを語った。宮原監督は「朝早くからお越し頂きありがとうございます。いいですか? ポッピーン!」と客席に呼びかけると観客も負けじと「ポッピーン」アンサーで場内は温かい雰囲気に包まれた。
また、映画の見どころについては、
瀬戸「ひとつあげるならラストシーン! 物語のどこに感情移入するかでラストシーンの感じ方も違うかなと思います」
井澤「私は、5人の少女たちが出会ってどういうふうに関係を深めていくのかを楽しんほしいです」
種﨑「どこまでもダンスシーンを推します。それぞれの個性が表れているんです。踊れていない部分も含めて、少女たちの個性が見られるダンスに注目です」
小澤「『ポッピンQ』はキャラクターや世界観が可愛いんですが、迫力のあるアクションシーンも見どころだと思います」
黒沢「ずっとその場にいたくなるような"時の谷"の街の風景に注目してほしいです。幸せな気持ちをくれる風景です」
田上「色々なことが起きる中での少女たちの連携プレーに注目です!」
石原「ひとりひとりのキャラクターの表情が豊か!」
本渡「ポッピン族がそれぞれ違うとても個性的な姿をしているので、俺、私この子推しっていうキャラクターを見つけてほしいです」
M・A・O「黒星紅白さんデザインのヒロインたちの衣装が変化に富んでいて素敵です!」
新井「言葉がとても素敵な映画。胸にぐっとくるセリフが沢山あるので、みなさんに見つけて頂きたいです。ポッピン族のポコンの言葉に涙が止まりません……。是非聞き漏らさずに!」
宮原監督「全部が見どころではありますが、伊純の家族構成が日本のある家族の形というところでリアリティをもたせて作ったのでご注目ください」
父役の小野大輔も母役の島崎和歌子も高知県出身でネイティヴな土佐弁というこだわりの本作。
瀬戸「私は高知県出身ではないですが、努力ネイティヴでがんばりました(笑)」
とどこをとっても見どころだという本作の奥深さを感じさせる話が飛び交った。
本作が東映アニメーション60周年記念作品ということで、思い出の東映アニメ―ション作品に話が及ぶと、場内の沢山のアニメファンからも共感の声が。
瀬戸「子供の頃に観ていたのは『ふたりはプリキュア』です。いつか自分も変身できるのではないかと憧れていました。大人になって声優というお仕事をしていて、ある意味色々な役に変身できている気がします」
井澤「私は『ワンピース』。この作品をを観て声優という職業に初めて気が付いたんです。それまでキャラクターがしゃべっていると思っていました」
種﨑「『美少女戦士セーラームーン』です。声優を目指すきっかけになりました。小さい頃だったので「この中に入りたい!」と本当に思っていました。どこから観ても泣けます!」
小澤「私は『明日のナージャ』です。ナージャの恋と旅とオープニングも素敵で、放送が朝早かったけれどがんばって起きて観ていました」
黒沢「声優を仕事としようと心に決めて、最初に頂いたアニメのお仕事が『ドキドキ!プリキュア』での歌唱だったんです。歌手として全国各地のこどもたちの中で歌うことができて、アニメが本当に笑顔を生む素晴らしいものだということを実感できました」
といつの時代も誰の心にも東映アニメーションのアニメが灯のように存在することがわかった。
そして翌日がクリスマスイブということでクリスマスの思い出を聞かれると、
田上「小さい頃、おうちにサンタさんが来ていた頃は、朝4時に眼がさめていました。大人になった去年は、舞台稽古中で役者全員で中華を食べに行きました!」
石原「小学4年生のときハムスターをサンタさんにお願いしたら、なまもの(動物)はだめだということで、プレゼントがケージ(おり)だけだったのがすごくショックでした(笑)」
本渡「小さい頃、『魔女になりたい』と思っていたのでサンタさんには『魔女の薬ください』ってお願いしたかったのですが、親に見つかると恥ずかしかったので、『女になる薬をください』て書いてそのまま寝てしまったら朝枕元にポップコーンが置いてあったんです。どう思われたのかなあと(笑)。そんな事件がありました」
M・A・O「クリスマスは毎年家族で過ごしていたのですが、小学3年生の時、おばあちゃんの家に行くということになったんです。そうしたらなんと子犬がいて! プレゼントって言われて喜んでいたんですけど、自宅は動物禁止だったのでたびたびおばあちゃんの家に行って子犬を可愛がっていました」
新井「最近は自分がサンタになることが多いので、明日の夜こっそりプレゼントを置いておこうと思います」
と、様々な思い出を語るキャスト。そして最後に一言。
瀬戸「自由に観ていただいてお好きな感想を抱いて頂ければと思います。あと、上映が終わったかなと思っても、実は終わっていないので席を立たずに! ちょっとしたクリスマスプレゼントがありますので……」と意味深な発言が。宮原監督も「やっと初日をむかえられた多くのスタッフとキャストが95分魂をこめて作りましたのでどうぞ楽しんでください」と熱い思いを伝えた。
そして上映直後の観客への舞台挨拶では、瀬戸が意味深に言っていたエンドロール後についていた映画館でしか観ることのできない、この先の未来を感じさせる特別映像についても言及。「さあ、どうしようって感じ。みなさん観たいですよね?」と監督が呼びかけると客席は大きな拍手がわきあがり、「15歳の彼女たちを描いた本作、みなさんに応援して頂ければ16歳の彼女たちに会えるかもしれないです」。そして瀬戸からも「私たちもみなさんと同じように先を未来を待っています!」と期待感がますます急上昇するメッセージが送られた。
劇場アニメ『ポッピンQ』は、2016年12月23日(金・祝)より全国拡大ロードショー。上映館などの詳細は公式サイトにて。
(C)東映アニメーション/「ポッピンQ」Partners 2016