香港といえば、"百万ドルの夜景"や手軽に楽しめるご当地グルメをイメージする人が多いのではないだろうか。しかし、現代的に洗練されたセンスの料理や酒も魅力のひとつ。特に香港ならではの感性で提供されるカクテルは、伝統的にさまざまな中国茶をたしなむ文化からか、独特でアーティスティック。今回は、香港のカフェバー「Artisan Room」で味わえるカクテルの数々を紹介しよう。
内装も洗練
「Artisan Room」は、地下鉄「MTR」の「香港大学」駅から歩いて15分ほど。ソファとローテーブルで風を感じながらリラックスできるテラス席に加え、1階にはカウンターテーブル、2階には宴会用のテーブル席も備えている。
同店は、平日の17:30~22:00および週末の12:00~22:00には"Coffee-Tea-Bar"として営業しているコーヒーショップだ。キュレーターのAdrian Cheng(エイドリアン・チェン)氏が手掛けた内装は、モダンな中にも香港の伝統美を感じる仕上がりとなっている。
クリエイティブなカクテルの数々!
ここで味わえるカクテルを紹介しよう。筆者が一番にオススメしたいのは、「Hand-dripped Negroni」(108香港ドル/以下、HKD・約1,404円)だ。カンパリとベルモットをブレンドしたネグローニ風のカクテルに、ジンの代わりにフローラルなハンドドリップコーヒーを注ぎ込んで飲む。
グラスの上にドリッパーを設置してコーヒーを注ぐと、注ぐほどに香りがグラデーションのように変化していくのを感じることができ、飲む前も五感で楽しめるカクテルだ。
他にも、コーヒーを使ったカクテルに「Costadoro Martini」(108HKD・約1,404円)がある。クリームリキュールにココナッツミルク、ダークラム、エスプレッソを混ぜ、沖縄産の黒糖をで仕上げたショートカクテルだ。口当たりはマイルドだが、ラムのパンチもしっかりと残った大人の味である。
また、見た目にも香港らしい、中国茶を使ったカクテルも味わえる。「Oriental Artisan」(108HKD・約1,404円)は、テキーラで抽出したプーアル茶に陳皮(マンダリンオレンジの皮)のシロップ、パイナップルとライムのジュースを加えてローズマリーソルトで仕上げた一品。中国茶や陳皮といった香港の伝統的な香りを堪能できる。
香港らしいオリエンタルな創作カクテルで過ごす夜。香港旅行の選択肢の1つとして加えてみてはいかがだろうか。
※日本円換算は1香港ドル=13円で計算
取材協力: 香港政府観光局