宮崎駿監督(75)が、長編アニメ制作に復帰することを示唆している。スタジオジブリの創設者である宮崎監督は『風立ちぬ』公開後の2013年9月、長編アニメ制作から引退することを表明していたが、「やっている最中に死んだほうがまし」だと考えていることから、映画制作への意欲を示しているようだ。
13日に放送されたドキュメンタリー番組『NHKスペシャル 終わらない人 宮崎駿』では、宮崎監督が三鷹の森ジブリ美術館のために短編映画『毛虫のボロ』を制作している様子や、プロデューサーの鈴木敏夫氏とともに長編アニメの制作について話をしているところが伝えられた。
鈴木プロデューサーは、「これまでに『となりのトトロ』『ハウルの動く城』など数多くの映画を手がけてきた宮崎監督にとって、スタジオジブリはいつでも帰ってくることのできる"家"のようなものであり、宮崎監督は死ぬまで映画を作り続けるタイプの人であるため、その意思がある限りジブリは映画を作り続ける」と語っている。
もし宮崎監督が今回引退宣言を撤回することになったとしても、実は初めてのことではない。宮崎監督は『もののけ姫』(1997年)の制作を最後に1998年に引退すると発言していたものの、その後18年間に渡って6つの長編アニメを制作してきた。
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