Q.子どもを1人育てるのに必要だと思う世帯年収はいくらですか?

子どもにはよい教育を受けさせてあげたいけど、お金には限りがある……。教育費は、親が頭を悩ませる最大の問題のひとつだろう。

今回はマイナビニュース会員のうち、子どものいる女性300名に、子ども1人育てるのに必要だと思う世帯年収はいくらか考えてもらった。

Q.子どもを1人育てるのに必要だと思う世帯年収はいくらですか?

1位 500万円 16.0%
2位 いくらでも 15.3%
3位 600万円 11.7%
4位 800万円 10.7%
4位 400万円 10.7%

Q.その理由を教えてください

■500万円
・「今は大学へ行くのが当たり前になっているなかで、これくらいは最低ないと無理なのでは」(35歳/ドラッグストア・調剤薬局/販売・サービス関連)
・「子ども1人だとすると、ぜいたくをしなければ、十分に習い事などにもお金をかけられると思う」(40歳/宝飾品・貴金属/その他技術職)
・「大学費用として、600万円は必要。その分を1年間の貯金額60万円、プラス習い事やその他で40万円として、生活費に100万円上乗せして、年収500万円は最低必要だと思う」(53歳/生命保険・損害保険/営業関連)
・「塾の費用等がかかるため」(62歳/その他/その他・専業主婦等)
・「日本人の平均年収より少し上なら、習い事や教育費にかけられると思うから」(50歳/その他/その他・専業主婦等)

■いくらでも
・「大きくなっていくと、どんどんお金がかかるので、将来の時とか万が一何かがあった時とか考えると、その答えです」(25歳/その他/その他・専業主婦等)
・「甘やかす事が目的ではなく、なんにでもチャレンジさせてやれる」(41歳/その他/その他・専業主婦等)
・「子どもの進路を検討する際に、金銭面での余裕がないと、進路も狭まってしまう可能性があるから」(39歳/流通・チェーンストア/販売・サービス関連)
・「私立にでも通おうものなら、いくらいるか分からないから」(52歳/建設・土木/事務・企画・経営関連)
・「子どもの望む職業に就くにあたり、留学や進学費用が相応に必要になるから。予算の見通しが立たない」(43歳/建設・土木/事務・企画・経営関連)

■600万円
・「大学まで通わせると思うと、塾や進学に対しての費用が膨大」(49歳/インテリア・住宅関連/営業関連)
・「現代の育児では、習い事や塾通いが当たり前になってきているため、ある程度の収入が無いとキツイと思うから」(46歳/その他/その他・専業主婦等)
・「子どもに大学までは行かせてあげたいけど、自分たちの老後もあるので」(39歳/インターネット関連/事務・企画・経営関連)
・「塾や、交通費、お小遣い、衣料、食費が、年齢が上がる度にかかる」(53歳/その他/その他・専業主婦等)
・「より良い教育にはお金がかかる」(38歳/その他/その他・専業主婦等)

■800万円
・「2人いて、600万くらいで生活にゆとりがないから」(40歳/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「このくらいあれば食費や衣料品と、教育費を心配なくかけられると思う」(32歳/その他/その他・専業主婦等)
・「教育費、住宅費を考えて、それくらい必要だと感じます」(41歳/インターネット関連/クリエイティブ関連)
・「私立の学校に行かせた場合、平均月収の10パーセントは教育費にかかると思うので、それを捻出しても家族全員がある程度のレベルの生活を送るためには、これくらいの年収が必要ではないか」(49歳/その他/その他・専業主婦等)
・「塾やスポーツ関係にお金がかかるから」(50歳/ホテル・旅館/その他・専業主婦等)
・「切り詰めなくても暮らせそう」(33歳/銀行/営業関連)

■400万円
・「1人なら、ぜいたくしなければ大丈夫。補助金も出るので高校まで心配ない」(48歳/その他/その他・専業主婦等)
・「子ども1人であれば、そんなにかからないと思う」(33歳/輸送用機器/事務・企画・経営関連)
・「都会は知りませんが、田舎ならなんとかなる」(34歳/サービス/事務・企画・経営関連)
・「ためられる限界」(45歳/広告・出版・印刷/事務・企画・経営関連)
・「こまごまと出費があったりするので、このくらいは最低でもないと困ると思う」(35歳/コンビニエンスストア/販売・サービス関連)
・「最低限」(29歳/その他/その他・専業主婦等)

■総評
子ども1人に対して必要だと思う世帯年収、最も多かったのは「500万円」という回答だった。以下、600万円、800万円、400万円と続き、おおよそ500万円前後と考えている人が多いことが分かった。ランク外だったが、「700万円」と答えた人が9.7%、「1,000万円」が8.0%、「1,000万円以上」も6.7%おり、子育てには高水準の世帯年収を必要だと感じる人が多いことが伺えた。

500万円とした根拠で多かったのは、「大学まで行くとなるとこれくらい必要」「塾や習い事の費用がかかる」というものだった。600万円を選んだ人は「ゆとりがもてる」「貯金ができる」と少し家計に余裕が欲しいという希望を持っているようで、800万円だと「私立に行くならこれくらい」「習い事をたくさんさせられる」という声が目立った。

2位の「いくらでも」では、「いくらあっても足りない」という考えと「子育てや教育はお金がなくてもなんとかなる」という両極の考えが見られた。子どもが望む進路や留学の費用など、教育費はかけようと思えば際限なくかけられ、「欲を言えばきりがない」と半分ボヤきのようなコメントも。「なんとかなる」派の人からは「お金をかけようがかけまいが子どもは育つ」という潔い意見が寄せられた。

「2人だと600万円では足りない」というコメントも見られた今回のアンケート。子ども1人につき500万円が必要なら、ほとんどの家庭は一人っ子しか育てられないことになってしまいそうだが、回答には「これくらいあれば家計はぐっと楽なのに……」という願望も多分に入っているようだ。

調査時期: 2016年9月2日~2016年9月26日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 子どものいる女性300名
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真はイメージで本文とは関係ありません