3.妥協してお金を使わない

1,000万円以上貯めながら、本当に必要なことや好きなものには、それが高額であってもお金を使える人もいます。お金が貯められる人は、ふだんから妥協して買い物をするということが一切ありません。例えば、「ちょっと気に入らないけど、セールで安かったから」と買ってしまうことがないのです。納得のいかないものばかり買っていると、後々買い直すといった、無駄遣いが発生するケースも。

心から気に入った物だけ買うようにすれば、大切に使いますし、買い物の機会も減少します。長い目で見れば、お金の貯まる使い方になるのです。 また、他人に振り回されてお金を使ってしまうのも、同じことです。気乗りしない飲み会やイベントなど、余り考えずに「付き合いだから」と参加していませんか。休日一人でいるのが寂しいから、とにかく予定で埋める人もいるかもしれません。買い物だけでなく、時間の使い方も見直してみるといいでしょう。

4.普通預金に寝かせっぱなしにしない

「お金が減るのが怖いから、投資などはせず、とにかく普通預金に貯めていけば安心」と考える人は多いのですが、これは非常にもったいない方法です。モノやサービスの値段が上がることをインフレーションと言いますが、普通預金に置いておくだけでは、インフレに対してお金の増えるスピードが追い付かないためです。 貯めたお金を使う時期や目的に合わせ、金融商品もうまく活用していきましょう。5~10年程度先まで使わないお金は、債券あるいは外国債券型投資信託などで安定性に配慮しながら運用。さらに長期で運用するなら、株式や株式型投資信託などで、リスクも取りつつ収益を目指していきます。

貯蓄1,000万円というと、これから貯める人は果てしない道のりのように感じるかもしれません。お金を貯めようと意識して行動に移すだけで、結果は付いてくるものです。少しでも早く行動を起こすことで、未来の選択肢も広がっていくはず。まずは、先取り貯蓄から始めてみてください。

筆者プロフィール:武藤貴子
ファイナンシャル・プランナー(AFP)、ネット起業コンサルタント
会社員時代、お金の知識の必要性を感じ、AFP(日本FP協会認定)資格を取得。二足のわらじでファイナンシャル・プランナーとしてセミナーやマネーコラムの執筆を展開。独立後はネット起業のコンサルティングを行うとともに、執筆や個人マネー相談を中心に活動中。FP Cafe登録FP。