俳優のトム・クルーズ(C)BANG Media International

トム・クルーズ主演『アメリカン・メイド』のプロデューサー陣が、死亡者を出した飛行機墜落事故において訴えられている。

昨年、トムが麻薬密輸入業者を演じる同作の撮影中に起きた事故の被害者3人のうち1人の家族が、イマジン・エンターテイメントのプロデューサー陣を相手取り、不法死亡訴訟を起こした。

双発のエアロスター機は、ロケ地であるコロンビアのジャングル付近から山の多いアンティオキア県にあるメデジン市へと飛び立った10分後に墜落。その飛行機には自身もパイロットとして訓練を受けているトムは乗っていなかったが、トレーニング中の共同パイロットのカルロス・バールさんとスタントパイロットのアラン・パーウィンさんが死亡し、機長のジミー・リー・ガーランドさんは命は助かったものの重症を負っていた。

この訴訟は、その問題のフライトが急がされたものであり、不適切といえるほどの地形の上を飛んでいたと主張している。「メデジン市に行くためにそのサブジェクト・エアクラフトが飛んだ地形は、訓練飛行としては不適切といえるほど難しいものでした。フライト情報と天候計測の機器が限られている飛行機で、急ぎかつ予定外の場合においては特にそうでした」

トムはそのアンデス山脈の同じルートを10分前にヘリコプターで飛行しており、着地は成功していたと裁判書類には記載されている。

本作は、元トランス・ワールド航空のパイロットで80年代にCIA やコロンビアの麻薬カルテルのためにアメリカに薬物を密輸していたトム扮するバリー・シールを中心に描く作品で、来年9月の公開を予定している。

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