俳優・小栗旬と『るろうに剣心』シリーズの大友啓史監督が初タッグを組む映画『ミュージアム』(11月12日公開)のポスタービジュアルと予告編が14日、公開された。

映画『ミュージアム』ポスタービジュアル

原作は、巴亮介氏が漫画誌『週刊ヤングマガジン』(講談社)で連載していた同名のサイコスリラーコミック。小栗は、相手を徹底的に調べ上げた上で殺し方を演出する連続猟奇殺人犯・カエル男を追う警視庁捜査一課の沢村久志刑事役を務める。沢村は、ターゲットとして自身の妻と子どもがリストアップされていたことから犯人を追い詰めるも、周到に仕組まれた罠の中で絶望的な状況に陥ってしまう。

ポスターには銃を突き出すカエル男とボロボロになった沢村の姿が。下部には「あなたは最悪のラストを期待する」という意味深な言葉も躍っており、カエル男を追う沢村自身が逆に罠にはまっていく上での驚きの展開を予感させる。

公開された予告編では、沢村を演じている小栗が体当たりの演技を披露。車にはねられ地面へ吹っ飛ぶ、トラックにぶつかられて車外へ放り出された上にカエル男から蹴り上げられるといったシーンが映され、傷だらけで満身創痍(そうい)になりながらも、どうにかカエル男に近づこうとする沢村の執念が見られる。また、大友監督が「あらゆる臨界点を超えようとしているこの映画の主題歌を託せるのは、彼らしかいない」とまで語ったロックバンド・ONE OK ROCKによる主題歌「Taking Off」も流れ、緊迫感がより強調されている。

加えて、カエル男の残虐性もより明らかに。これまで特報などで披露された"判決シーン"がSNSなどで話題を集めていたが、被害者を鎖につないで空腹な犬を放つ「ドッグフードの刑」を前に現場の刑事が吐き気を抑えているように、劇中でもそのむごたらしさはすさまじいようだ。

さらに、カエル男が沢村の後輩刑事・西野(野村周平)をネクタイ1本で屋上から支えている様子も。「僕は表現者だ。人を楽しませるアーティストだ」と口走りながら、命綱であるそのネクタイを手放すカエル男は、不気味に笑っているかのようにも見える。そんなカエル男の魔の手は、ついに沢村の妻におよび「沢村遥を殺せ」と指示。楽しかった家族の生活がフラッシュバックしながら、沢村は鬼気迫る表情で遥に向かっていく。


(C)巴亮介/講談社 (C)2016映画「ミュージアム」製作委員会