俳優・大東駿介が、福士蒼汰の主演映画『曇天に笑う』(2017年公開)に出演することが1日、発表された。
原作は、唐々煙氏が漫画誌『月刊コミックアヴァルス』(マッグガーデン)で連載している同名コミック。物語の舞台は、明治維新後の滋賀・大津。人に災いをもたらす大蛇(オロチ)の復活の年、曇(くもう)家の曇天三兄弟と、明治政府右大臣・岩倉具視の直属部隊・犲(やまいぬ)は、それぞれ別の方法で大蛇を再び封印し、平和をもたらそうとしていた。しかし、大蛇の力を手に入れ、明治政府の転覆をもくろむ忍者集団・風魔一族の暗躍により、行く手が阻まれてしまう。曇天三兄弟、犲、風魔一族、三つどもえの様相を呈した戦いを描く。
大東が演じるのは、曇天三兄弟と共に、大蛇の発見と破壊を目的に結成された犲の副隊長・鷹峯誠一郎。隊長である安倍蒼世(古川雄輝)からの信頼も厚く、メンバーからも頼りにされているキャラクターで、犲チームを支える存在だ。斬馬刀という大きな武器を軽々とふるう腕力の持ち主でもあり、大東はこの珍しい武器でのアクションを披露する。
原作を読んだ上で、「個性豊かなキャラクターの中で、しっかりとした人間ドラマが描かれているのが魅力的」と評する大東。続けて、「映画はその魅力をそのままに、原作ではあまり描かれていないアクションシーンにかなりの熱量を感じた」とし、「斬馬刀での殺陣に気合が入りました」と振り返る。
それも、自身が本作に出演するなら、「鷹峯を演じたいと思っていました」と語っているように思い入れがあったからこそだが、一方で「かなり重量のある斬馬刀の扱いに苦労しました」とも吐露。それでも、本広克行監督と何度も話し合いを重ねた結果、「とにかく派手に暴れ散らしてやりました」と自信を見せる。加えて、「斬馬刀は大きく重いので、どうしても隙ができてしまうなど、実戦での弱点をリアルに考え、それを埋める戦術、殺陣を考えることから始め、自分自身、鷹峯らしい戦い方にかなりこだわりました」と演技の上での狙いを明かした。