俳優・桐山漣が、福士蒼汰の主演映画『曇天に笑う』(2017年公開)に出演することが25日、発表された。
原作は、唐々煙氏が漫画誌『月刊コミックアヴァルス』(マッグガーデン)で連載している同名コミック。物語の舞台は、明治維新後の滋賀・大津。人に災いをもたらす大蛇(オロチ)の復活の年、曇(くもう)家の曇天三兄弟と、明治政府右大臣・岩倉具視の直属部隊・犲(やまいぬ)は、それぞれ別の方法で大蛇を再び封印し、平和をもたらそうとしていた。しかし、大蛇の力を手に入れ、明治政府の転覆をもくろむ忍者集団・風魔一族の暗躍により、行く手が阻まれてしまう。曇天三兄弟、犲、風魔一族、三つどもえの様相を呈した戦いを描く。
桐山が演じるのは、大けがを負って曇神社に行き倒れていたところを長男・天火(福士)に助けられて以来、曇天三兄弟と生活を共にしている金城白子(きんじょう・しらす)。優しく面倒見が良い性格から天火の親友で、次男・空丸(中山優馬)や三男・宙太郎(若山耀人)にとっては、もう1人の兄のような存在だ。明治新政府をつぶし、再び一族を繁栄させようとたくらむ風魔忍者の末裔(まつえい)であるが、一族からは追われた身である過去を持った影のある役どころにもなっている。
撮影は6月下旬にクランクインし、このほどクランクアップを迎えたばかり。桐山は、「役の気持ちに寄り添って演出してくださるので、お芝居していく上でとても居心地が良かった」「もうすでに曇天の撮影現場が恋しくもあります」と充実感を口にする。また「集中してこの役に身をささげることができ、没頭できました」と話しながら、「白子の心の動きの様がどう見ている人に伝わるか楽しみでなりません」と期待を寄せている。
そんな白子のキャラクターについては、「ある時は曇家の母のようであり、ある時は鋭く風魔らしい狂気的な面もあり、いろんな顔を持つ人」と説明。謎が多い役でもあることで、「セリフ一つ一つをひもといてくのが難しくもあり楽しくもありました」と自身の演技を振り返り、「どこか狂気で芯のある強さを意識して演らせてもらいました」と狙いを明かした。