アイドルグループ・NEWSの加藤シゲアキが21日、東京・麹町の日本テレビで行われた、同局系『24時間テレビ39』内スペシャルドラマ「盲目のヨシノリ先生~ヒカリを失って心が見えた~」(27日21:00ごろ~)の完成披露試写会に登場。過去のNEWSメンバー脱退の際の心境を「僕の絶望なんて虫けらみたいなもの(笑)」と振り返った。
このドラマは、全盲になった中学校教師が再び普通中学の教壇に立ったという実話をもとに、その教師の長い年月にわたる奮闘と、彼を支えた家族、教え子、同僚たちの"愛"を描くもの。
舞台あいさつには、原作者で、加藤演じるヨシノリ先生のモデルとなった、新井淑則先生とその妻・真弓さんがサプライズ出演。「知らなかった!」と驚く加藤に新井先生が、真弓さんを演じた沢尻エリカに真弓さんが、それぞれ花束を渡し、ともに感無量の笑顔を送り合った。
新井先生は「見ていて(いい意味で)疲れました。すばらしかったです」と感想。「お2人をはじめ、ドラマ関係者には、(私の半生を描いた本作を)誠実に作っていただいて本当に感謝しております」と語った。一方の真弓さんは「ドラマにならなければ振り返ることもなかった。それぐらいつらい経験でしたが、今となっては振り返って良かった」と涙ながらに話し、時折ハンカチで目頭を押さえる光景も見られた。
それを受けて加藤は「新井先生に届く作品にという責務を背負って演じていたので、そう言ってもらってうれしいです」と笑顔。「次に向かってステップアップする背中を押してくれるドラマ。楽しみにしていてほしい」とPRした。
また、今作のストーリーになぞらえて「人生の中で絶望したことは?」との質問に、加藤は「皆さんご存じの通り、NEWSも存続の危機があって。その時は自分の将来がまったく想像できず、絶望したと思っていました」と述懐。続けて「でもあれは絶望とは言えません。ヨシノリ先生を知って、僕の絶望なんて虫けらみたいなものだと思いました」と前を見て語った。
同じ質問は沢尻にも及び、本人は熟考。世間の激しいバッシングに見舞われたり、離婚も経験した沢尻だが、「大変なことつらいことはありましたが、(ヨシノリ先生の絶望とは)比べられないぐらいちっぽけなこと。…でもまぁ、いろいろあったかもしれません(笑)」と言葉を濁し、会場の笑いを誘っていた。
今年の『24時間テレビ』は、「愛 ~これが私の生きる道~」をテーマに、"愛"に支えられ、強く前向きな、"生きる道"を選んだ人々にスポットを当て、27日18時30分から翌28日20時54分まで放送。メインパーソナリティーをNEWSが7年ぶりに務め、チャリティーパーソナリティーを女優の波瑠が担当する。