ふろしきやはこのほど、「フリーランスの移住に対する意識調査」の結果を発表した。調査は7月4日~19日、大都市圏在住で、かつ移住を考えているフリーランス750名を対象にインターネットで行われた。

8割強が「移住先で新しい仕事」も視野に

「移住時の仕事に対する考え方」

はじめに、移住するとしたら現在の仕事をどうするのか質問したところ、「現在の仕事のみで生計を立てる」と回答したフリーランスは16.1%にとどまり、残りの8割強は「現在の仕事も継続しながらも、新しい仕事に従事してもいい(67.7%)」や「全く新しい仕事に切り替えてもいい(16.1%)」など、柔軟な姿勢を示した。

移住先選考に「穏やかな気候」を重視

「移住先に求める要素」

次に、移住先に求める要素として、「地理・社会基盤」「インフラ・施設・制度」「経済」「コミュニティ」「パーソナル」の観点から20項目を提示し、複数回答可の条件で回答してもらった結果、「生活しやすい穏やかな気候」がトップに。次いで「自分のペースでの生活や仕事の成立」「治安や安全性」と続き、上位3項目はいずれも60%を超えた。

一方、「事業者同士の交流」「祭りや伝統行事」「強い地場産業」といった項目では20%を割り込んでおり、要求は低いという結果に。いずれも、観光やビジネス誘致にはよく使われるアピールポイントではあるが、フリーランスという対象に対してはそれほど響かない要素であることがうかがえた。

首都圏から沖縄へ、関西は地元近辺に…

「首都圏在住フリーランスの移住考慮先」

続いて、移住先としてどのような地域を考えているのか尋ねたところ、首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)在住のフリーランスが選ぶ移住先は、「沖縄県」が首位を獲得。次いで、「東京都(23区)」「海外」「神奈川県」「北海道」が20%超で続き、"都心近郊か全くの遠方か"という振れ幅の大きい選択肢が上位に並んだ。

「関西圏在住フリーランスの移住考慮先」

一方、関西圏(大阪府、兵庫県、京都府)在住のフリーランスの場合では、「兵庫県」や「京都府」が1位、2位を占めたほか、「和歌山県」「奈良県」「岡山県」も比較的上位にランクインしており、地元近辺への愛着が深いことがうかがえる結果に。また、首都圏のフリーランスと同様に、「沖縄県」「北海道」「海外」に対する意識への高さも見受けられた。