引き続き、70年代ロックを掘り下げて行こう。まだまだやります。今回はもっとディープにパープルを比較したい。新旧メンバー「どっちがカッコイイ」か対決だ。

イアン・ギランとデイヴィッド・カヴァーデイル

以前の記事でディープ・パープルとレッド・ツェッペリンの人気投票を紹介したが、パープル46%、ツェッペリン54%と不本意な結果に終わった。今回はメンバーチェンジの激しかったパープルの同じポジションを比較してみたい。第2期ヴォーカルと第3期、どっちがカッコイイか?


意外にもうれしい結果が出た。パープルといえば、代表曲は「スモーク・オン・ザ・ウォーター」や「ハイウェイ・スター」、「バーン」などが挙げられるが、そのヴォーカルはイアン・ギラン(70)だ。この対決、ギランに軍配が上がると予想していたのだ。僕はギランのハイトーンやシャウトがあまり好きではなく、デイヴィッド・カヴァーデイル(64)のハスキーな歌声が好きなのだ。ついでに言えば、グレン・ヒューズ(同)のボーカルはもっと好きだ。

ロジャー・グローヴァーとグレン・ヒューズ

ベーシスト対決でも第2期と3期を見てみたい。なぜ2期と3期なのかと言えば、ディープ・パープルはこの時期がベストと僕が思っているからである。ロジャー・グローヴァー(70)の重戦車的なサウンドに対し、ヒューズのファンキーなサウンド。対照的な2人の結果は……。


こちらもうれしい誤算で、ヒューズがグローヴァーを押さえた。テクニック的には、やはりヒューズの方が一枚上手だろう。

リッチー・ブラックモアとジミー・ペイジ

バンド対決ではツェッペリンが辛勝したが、ギタリスト対決ではいかがだろう? 日本では3大ギタリストに数えられているジミー・ペイジ(72)。ブラックモア(71)は入っていない一抹の不安もあるが聞いてみた。でもジミヘンも入ってないから、大丈夫大丈夫。


いやな予感ははずれないもので、思った以上にブラックモアが火だるまになってしまった。悲しい。バンドの差よりも大きいってドウイウコト?

デイヴィッド・カヴァーデイルとロバート・プラント

そうだ、デイヴィッドよ、ブラックモアの仇(かたき)を討ってくれ、と願いを込めてヴォーカルで勝負だ。もちろんアンケート中はこんな結果になるとは思いもしなかった。


よくやった! 大善戦である。バンドの差を縮めてくれているではないか!? 負けはしたもののすがすがしい気分である。 ロバート・プラント(67)のハイトーンも好きではないのだ。

ハニードリッパーズはかっこよい。 (C)BANG Media International


イアン・ペイスとジョン・ボーナム

最後にドラマーで勝負をつけたい。イアン・ペイス(68)は個人的には可もなく不可もなく、くらいなのだが、ツェッペリン軍団に負けてほしくない。でもボーナム(32歳没、イアン・ペイスと同学年)、やっぱりうまいですよね。


これもまた、意外な結果が出た。バンドの差よりもボーナムが弱めに出ている。これはもっと差がついてもいいのではなかろうか? ということは、ボロ負けはブラックモアだったのか? そうは信じたくないのだが厳然とした事実として受け止めなくてはならない。受け止めたくないけど。

さあ、いかがでしたか? みなさんも不本意だったでしょう。わかりますわかります。
また、次のアンケートは7月1日(金)20:00~7月3日(日)13:00、40歳以上限定アンケートを走らせます。相変わらずヘンなことを尋ねます。興味のある方は参加してみてください。詳細は会員ページをご覧ください。

調査時期: 2016年6月24日~26日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 40歳以上362名(男性277名 女性85名)
調査方法: インターネットログイン式アンケート