声優の千本木彩花

アクアシティお台場・ノイタミナショップ&カフェシアターにて18日、フジテレビ"ノイタミナ"ほかにて放送中のアニメ『甲鉄城のカバネリ』の「セレクション上映会&トークショー」が開催され、無名役の千本木彩花が登壇した。

「セレクション上映会&トークショー」は、『甲鉄城のカバネリ』出演キャストが選んだお気に入り回を上映し、作品の裏話などを語っていくイベント。

千本木はお気に入り回として第6話「集う光」をチョイスし、「第6話で無名は、生駒や甲鉄城のみんなに心を開きかけます。これまでの無名は、兄様の教え通り、『弱いものは死ななきゃいけない』という考え方を持っていました。でも、第5話で自分のせいでみんなを危険に巻き込んだのに、みんなは優しくしてくれた。そこで無名は『なんで(その時は弱かった)自分に対して優しくしてくれるんだろう。みんなに対して自分もなにかしてあげたい』と思い始めますが、それは兄様の考え方とは違う。無名が抱いている違和感を大切に考えながら演じていきました」と、仲間との距離が近づいてきた無名に対して、熱く語る。

第6話の無名と生駒

さらに、第6話で印象的だったシーンとして、前半の生駒との掛け合いを挙げ、「無名の『カバネになりたくない』という心の底にある想いが爆発するのが印象的でした」と振り返った。また、巨大なカバネの塊「黒けぶり」との戦いのあと、空から降りてくる無名を生駒が受け止めるシーンの話になり、「無名、絶対に自分で着地できるじゃないですか。でも、生駒が『無名ーー!』と言いながら走ってくるから、自ら着地せずに委ねている。いいですね、あそこは! 大好きです」と興奮気味に語った。

兄様こと美馬については、「荒木(哲郎)監督から『美馬は9割の優しさと1割の怖さでできている』と言われました。ほかの人たちが見ている美馬は1割の怖さの部分で、無名にとっては9割の優しさの部分が大きいんです。無名にとっては偉大な存在です。私のアフレコは生駒との出会いからはじまっているのですが、無名にとっては生駒より兄様との出会いの方が先なので、もっと兄様との関係を考えないといけないと思いました」と、いまだ謎が多いキャラクターだけに慎重にコメントを残した。

美馬

美馬役の宮野真守に対しては、「(アフレコ現場に居るだけで)空気が変わります。普通にお話はしますけど、みんなで仲良くするという感じではなく、どこか緊張感があります。でも、無名のことは気にかけてくれていますね。私はひたすら緊張しています(笑)」とお互いの役どころを意識した関係性であることを明かした。

「『甲鉄城のカバネリ』セレクション上映会&トークショー」は6月25日にも同会場で開催され、生駒役の畠中祐が登壇する。

『甲鉄城のカバネリ』は、蒸気機関が発達した島国「日ノ本(ひのもと)」を舞台に、鋼鉄の皮膜に覆われ、心臓を撃ち抜かないかぎり滅びない"カバネ"の脅威に対抗すべく各地に「駅」と呼ばれる砦を築き、その中で生き延びていく人たちの姿を描いたオリジナルアニメ。6月22日にはBlu-ray/DVDの第一巻が発売。9月25日にはスペシャルイベント「甲鉄城の宴」を開催する。

(C)カバネリ製作委員会